作曲者 曲名 推薦盤 簡単なコメント
ケージ 打楽器作品集(第1巻) アマディンダ・パーカッション・グループ
(Hungaroton)
ケージの創作活動初期に当たる1935〜41年の作品を収めたもの。皮や木や竹や金属の響きが美しく交錯するさまは、まさしく耳の悦楽。まずは御一聴を。
カンチェーリ エクシール(亡命) ヴラディーミル・ユーロフスキイ
(ECM)
ソプラノの声やアルト・フルートなどによる、凍りつきそうなくらい静謐な、無限の虚無に音を投げ入れるような響きの中に、身を焼き尽くすような強い祈りを感じる。
柴田南雄 萬歳流し 田中信昭
(ビクター)
正月の縁起物としての萬歳(ここでは横手萬歳)を素材にした男声合唱曲。「太夫」と「才蔵」の掛合いを中心に進行するが、「まんざい、まんざい…」「あそだ そだ」とやりあう楽しさ、「御萬歳とや、御国も栄えておわします、御殿づくりの結構は…」と歌い上げる朗々たる旋律美、忘れられない。