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2004年09月22日

吹奏楽のための「ぐるりよざ」

海上自衛隊佐世保音楽隊
伊藤康英;吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」 ほか(CROWN)
クラシック関係のメールマガジンをいくつか読んでいる中に、「爆音!クラシック突撃隊♪」がある。
その第何号だったか、標記の曲の管弦楽版が演奏されたコンサートの感想が掲載されていた。
冒頭から驚きの表現が、演奏者のうち半分ちょいが男性なんですが、彼らがトロンボーンと合わせてグレゴリオ聖歌を歌うんです。これはカッコ良いっすよ。(略)グレゴリオ風合唱にしばしの厳粛を味わう、そして音楽がシャコンヌ形式で始まる。キリスト受難を表わす13変奏がドラマティックで、この曲がCD化されたら即買いです。
実はそれまで題名を見かけたことしかなく、吹奏楽曲は守備範囲外と一顧だにしなかったのだが、これを拝読して吃驚。
所謂「隠れ切支丹」の「オラショ」については、中学校の修学旅行で佐世保・長崎を訪れ以来興味を持ち、皆川達夫先生の著作や録音、あるいは柴田南雄先生の作品「宇宙について」で親しんできたのである。
これは聴き逃すべからずと思い、管弦楽版がまだ録音されていないのであれば吹奏楽版で…と心に留めていたところ、某オークションに当盤が出品されたので落札したもの。
一般には東京や大阪の団体によるCDが行われているが、これは作曲を委嘱した団体による録音として貴重である。
指揮は初演(1990年2月16日)当時の隊長岩下章二氏ではなく、録音(2002年4月)当時の隊長熊崎博幸3等海佐。
第2楽章「唄」で龍笛(岩亀裕子)が吹く旋律は、柴田作品にも引用される殉教者を悼む歌「だんじくさま」であろう。
なお、当盤には「吹奏楽のための交響曲」とあるが、ここでの表記は作曲者の公式Webpageに従った。
その他、瀬戸口藤吉;行進曲「軍艦」田中穂積;「美しき天然」古関裕而;「長崎の鐘」等を収める。

投稿者 seikaisei : 2004年09月22日 22:44

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コメント

あれまぁ、こんなとこに自分の文章が載っているとは驚きです。 そして、オークションにてCDまで入手されてらっしゃるとは。 その行動力と、自分のメルマガの罪作りに申し訳ないです。 あのあと、他団体の方もトライしたいと仰ってたんで、どこかで再演はありえるかもしれません。

投稿者 隊員 : 2004年09月25日 21:08

無断引用、お許しください。<(_ _)>
>隊員様
 
「罪作り」なんてとんでもない!
この曲、大変気に入りました。他の盤でも聴いてみたいと思っています。
管弦楽版の実演を聴くチャンスがあれば、ぜひ足を運んでみたいところです。

投稿者 斉諧生 : 2004年09月26日 00:29

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