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2004年11月07日

クラゲルードのシベリウス

ヘニング・クラゲルード(Vn) ビャルテ・エンゲセット(指揮) ボーンマス響
シベリウス;Vn協(NAXOS)
期待どおりの素晴らしいシベリウス。清潔感のある音色による歌いこみが美しい。
腕自慢の奏者がテンポを上げてアグレッシブに弾くようなところでも落ち着いて構え、ここぞというところでテンポを落とし真摯な思い入れを聴かせてくれる。
とりわけ第3楽章では速めのテンポと切れのいいリズム感が実に見事。この爽快さは他盤からは聴くことができないものだろう。
惜しむらくは管弦楽の響きが冴えないこと。おそらく録音(又はホール)のせいだと思うが、明晰さや拡がりに欠け、もやもやとすっきりしない。
クラゲルードのヴァイオリンも強奏時の音色には彫琢の余地がありそうなので、他日、もっと良い条件での再録音を期待したい。

投稿者 seikaisei : 2004年11月07日 21:11

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