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2005年02月09日
パレーの新発見音源???
- ポール・パレー(指揮) モンテ・カルロ国立歌劇場管
- 「コンサート・ホール録音集成」(SCRIBENDUM)
- パレーが最晩年に(デトロイト響との黄金時代が既に70歳前後なのだ)コンサート・ホール・レーベルに遺した一連の録音が、ほとんど初めてCDに覆刻された。
- 2枚組への収録曲は次のとおり。
- リスト;交響詩「前奏曲」
- リスト;交響詩「マゼッパ」
- リスト;「メフィスト・ワルツ」
- サン・サーンス;交響詩「死の舞踏」
- サン・サーンス;交響詩「オンファールの糸車」
- デュカス;交響詩「魔法使いの弟子」
- ビゼー;組曲「カルメン」第1・2番(これのみ以前DENONがCD化。音質は今回改善著しい)
- ラヴェル;「道化師の朝の歌」
- ラヴェル;「ラ・ヴァルス」
- このレーベルの覆刻シリーズの通弊で、リスト;交響詩「オルフェウス」やビゼー;組曲「美しきペルトの娘」、シャブリエ;狂詩曲「スペイン」・田園組曲といった音源が欠けているのは残念だが、それはさておき。
- 大問題は「道化師の朝の歌」。
- この曲、斉諧生架蔵のLPにはもちろん、Jean-Philippe Mousnier の評伝本 "Paul Paray" 附録のディスコグラフィにも、 John Hunt のディスコグラフィ本( "a gallic trio" )にも掲載されていない。
- (もちろんデトロイト響盤は存在する。)
- 果たして新発見の音源なのか、それとも別人の演奏が混入したのか…?
- ブックレットには何も記載が無く、また各小売店の広告でもまったく言及されていない。
- 所要時間の差が非常に大きく(デトロイト響盤6分38秒、当盤7分25秒)、聴いてみても、基本テンポの遅さ、フレージングの鈍さ(デトロイト盤は非常に鋭い)など、演奏の傾向がずいぶん違うので、疑問無しとしない。
- ただ、それはオーケストラの違いや加齢の問題もあろうから、一概に真正でないとは言い切れないので、とりあえず宿題として置いておきたい。
- 2枚組への収録曲は次のとおり。
投稿者 seikaisei : 2005年02月09日 22:53
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コメント
本文で書いた「道化師の朝の歌」について、クラシック招き猫で疑問を投げかけたところ、同じコンサート・ホール・レーベルから出ているモーリス・ルルー(指揮) フランス国立放送局管の演奏と同一、との回答が得られました。
御回答くださったランガナータン様に、あらためて謝意を表します。
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投稿者 斉諧生 : 2005年02月21日 00:03
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