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2005年07月03日

シュナイトの「田園」

ハンス・マルティン・シュナイト(指揮) 神奈川フィル
ベートーヴェン;交響曲第6番「田園」 ほか(Music Scape)
演奏会終了後、参集された方々のお話を伺ったあと、渋谷の某大型音盤店へ。主に京都の店には入荷しそうにないマイナー・レーベルのものを捜す。
これは今年3月29日、ミューザ川崎シンフォニー・ホールでのライヴ録音。演奏会当日の好評はWeb上で夙に拝読していたところ(例えばあいざーまんさんの記事)。
シュナイトというとモンテヴェルディ;聖母マリアの夕べの祈りの超名盤(ARCHIV)の印象が強すぎてベートーヴェンの交響曲などを振るイメージが正直申して持てなかったのだが、これは一度聴いてみなければと考えていた。
モーツァルト;ディヴェルティメント K.138をフィルアップ。実演ではモテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」(Sop独唱臼木あい)も演奏されていたようだ。
その後発売された『レコード芸術』8月号で、宇野功芳師が「推薦」印を付しておられる。
大きなリタルダンド、柔らかいフォルテ、情感にあふれた歌、とにかくベートーヴェンの心が生き、なんというよい曲だろうと思わせてくれる。シュナイトの棒は音楽への愛情があふれ、慣れがなく、弾きとばさず、すべての細部に指揮者の意図が伝わりつつも、オーケストラを締めつけている様子はいっさい見られない。

投稿者 seikaisei : 2005年07月03日 22:37

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