« プレートルのハンガリー舞曲全集 | メイン | ペトレによるバッハ;無伴奏Vnソナタとパルティータ »

2005年08月21日

『イレブン・ストリング・バロック』

ヨーラン・セルシル(イェラン・セルシェル)(G)
「11弦ギターによるバロック作品集」(DGG)
音楽ライター山尾敦史さんのblog(8月15日)で紹介されていた、ギタリスト鈴木大介さんのblogを拝読。
そうしていると鈴木さんのCDも聴きたくなってきたのはもちろんのことだが、鈴木さんが師事したことがあるという、ヨーラン・セルシル(イェラン・セルシェル)の録音について書いておられる記事「イェラン・セルシェルで泣いてみる(T T)」が気になってしかたがない。
それにしても、昨年出たバロック曲集はほんとうにびっくりでした。
なんでこんなにシンプルな和音がドラマティックに鳴らせるのでしょう、
ということは、何かが起きている、つまり不協和音に至っては、
その都度十字架に掛けられたイエスの嘆き声が聞こえてくるみたいです。(略)
で、いろいろ聴きなおしてみたけど、この、
『イレブン・ストリング・バロック』っていうのと、
チェロ組曲1番2番とバイオリン・ソナタの3番が入っている『バッハ編曲集』は、
永遠のマスト・アイテムです。
ギター節を排しリュートに近い響きを持つセルシルのバッハは、かねて愛聴している。ぜひ新しい方のバロック曲集も聴いてみたいと思っていたところ、今日立ち寄ったもう一軒の音盤店に在庫があり、貯まっていたポイントを利用して購入したもの。
何よりもバッハ(演奏者自編);無伴奏Vnソナタ第1番が収録されているのが嬉しい。
またスウェーデンのバロック音楽の巨匠ルーマンの小品が収録されているのも有り難い。
その他F.クープランヴァイスパッヘルベルらの作品を収めている。
この記事を書きながら聴いているが、本当に素晴らしい。一音一音に豊かな情感が宿っている。
静かな夜に、何か良い音楽を聴きたい、渇いた心を瑞々しく浸したいというときに、これほどふさわしい音盤はない。
鈴木さんの「永遠のマスト・アイテム」という言葉、けっして誇張ではないと申し上げたい。
2003年10月、ベルギー・モルのギャラクシー・スタジオでの録音。

投稿者 seikaisei : 2005年08月21日 22:18

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://202.212.99.225/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/838

コメント

こんばんは。 斉諧生さんが"eleven-string baroque"を愛聴されているとはちょっと驚きです。 当盤は私にとっても今夏のヘビーローテーションの一角をなしております。10月末には姉妹編らしきルネサンスの編曲ものがリリースとのこと。今から楽しみです。

投稿者 SfH : 2005年08月25日 21:35

SfHさん、こんにちは!
 
> 私にとっても今夏のヘビーローテーションの一角
同好の士がいらっしゃって、嬉しゅうございます!!
実は、先ほどから、またまた聴いているところでした。(^O^)
 
ルネサンス編、とっても楽しみにしております。
セルシル(セルシェル)の音盤で、他にお薦めがございましたら、
ぜひ御教示くださいませ。m(_ _)m

投稿者 斉諧生 : 2005年08月25日 22:07

バッハはよいですね。
無伴奏チェロ1番の編曲版を聴きながら書いているところですが、音の粒立ちがよく、入れ込みの小さい、音楽に集中できる演奏だと思います。
編曲ものでの上手さが光るギタリストではないでしょうか。
ビートルズ・アルバムの1枚目などもよく聴きます。

投稿者 SfH : 2005年08月28日 22:35

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)