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2005年04月30日

クリヴィヌの「リンツ」・「プラハ」

エマニュエル・クリヴィヌ(指揮) フィルハーモニア管
モーツァルト;交響曲第36・38番(DENON)
クリヴィヌの録音を集めていく中で、ずっと見つからなかった「リンツ」「プラハ」のCDが、eBayに出品されたので落札したもの。
あまり好まないアメリカ盤だが、やむを得ない。
1988年11月、ロンドンの聖ユダ教会での録音。

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ギブソンのニルセン

アレクサンダー・ギブソン(指揮) スコットランド・ナショナル管
ニルセン;交響曲第4番 ほか(CHANDOS)
ギブソンの未架蔵盤が、eBayで上記クリヴィヌと同じ出品者から出ており、これ幸いと落札したもの。
1979年、グラスゴーのシティ・ホールにおける録音で、同じ作曲者の「フェロー諸島への幻想の旅」「パンとシリンクス」、またシベリウス;「森の精」・「エン・サガ」をカプリングしている。
シベリウス作品は1977年録音で、既に別なかたちで架蔵しているもの。
アナログ録音なので、本来はLP(おそらく英RCA)で聴きたいところだ。

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2005年04月29日

テンシュテットのワーグナー・ライヴ

クラウス・テンシュテット(指揮) ロンドン・フィル
ワーグナー;管弦楽曲集(LPO自主製作)
休日出勤の用務先から音盤店へ。種々、新譜が出ていて取捨選択に困窮するが、テンシュテットのライヴ、しかもワーグナーというので聴かざるべからずと購入。
1988年5月6日、ロイヤル・フェスティバル・ホールでの録音で、曲目は収録順に
楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
歌劇「リエンツィ」序曲
楽劇「神々の黄昏」より「夜明けとジークフリートのラインへの旅」
楽劇「神々の黄昏」より「ジークフリートの葬送行進曲」
楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」
歌劇「タンホイザー」序曲
歌劇「タンホイザー」ヴェーヌスベルクの音楽
ロンドン・フィルの音色感が軽いのではなかろうかと多少心配だが、それ以上にテンシュテットの燃焼が聴けるものと期待している。

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必聴! ゴールトベルクのブラームス

シモン・ゴールトベルク(Vn) アルトゥール・バルサム(P)
ブラームス;Vnソナタ第1~3番(TESTAMENT)
TESTAMENTレーベルの覆刻攻勢、内容的にはほとんどが欲しいものなのだが、量が多すぎて既に白旗を掲げている。
ヴァイオリンだけでもシェリングボベスコが買わない(買えない)ままになっている。
ゴールトベルクのブラームスは米DECCA原盤の筈で、国内盤LPで覆刻されたものも架蔵しているのだが、CDで出たからには買わざるべからず。
古今東西のヴァイオリニスト数多ある中、唯一人しか聴くことを許されぬとしたら、この人を選ぶのではないだろうか。斉諧生にとってゴールトベルクは、そういう地位を占めている(正規録音が少なく曲目が限られるのは困るのだが)。
1953年5月、ニューヨークでの録音。

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浦川宜也の小品集

浦川宜也(Vn) 室坂京子(P)
「グァルネリ & ガヴォー」(ONZOW Labo)
これはアリアCDさんから届けていただいた、マイナー・レーベルのCD(製造は日本コロンビア)。
浦川さんのCDは聴きたいと思ってオーダーしたものだが、かなり特殊な意図で作られたもののようだ。
録音は1998年1月17日とかなり遡り、会場は横浜港内の大型ヨットのキャビン(接近する船のエンジン音でNGになった曲目もあったとか)。
使用楽器が、ヴァイオリンは「エクス・ジャン・ベッカー」の称を有するグァルネリ・デル・ジェズ、ピアノは1932年製のフランス・ガヴォー(ジャケットに写真があるが、真っ赤な塗装が施されている)。
名手の演奏で、銘器の美音を愉しもうというサロン・コンサートのライヴである。
解説に「その夜の素晴らしい感激と至福の時間を言葉や文字でなく実際の音として音楽好きの仲間に届けたいというオーディオマニア的発想から作られた実験的なCDです。」とあるのは、アメリカ、ヒューズエアクラフト社のSRS(音場復元システム)技術を採用し、真空管式マイクが録った音を、通常のミキサーを使用せずに収録したものだという。
通常のミキシングによるトラックも付加され、聴き比べられるようになっているが、たしかに後者の音はデッドで薄っぺら。SRSによる音色の方が豊麗である。
もっとも、それは会場の音響が貧しいせいではなかろうか、ホールの選択やマスタリング技術によって通常の録音でも達成できているものではないか、という気がしないでもない。
演奏されているのは、ドヴォルザーク;Vnソナチネウィーン奇想曲など、クライスラー愛奏曲集といった趣のある8曲と矢代秋雄;セレナーデ

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オッテルローのブルックナー第7

ヴィレム・ファン・オッテルロー(指揮) ウィーン響 ほか
ブルックナー;交響曲第7番 ほか(蘭Philips、LP)
このところ蒐集しているオッテルロー(思ったよりも音盤になった録音が多そうだ(汗))、ブルックナーがArs Antiqua(今月からMikrokosmosに合併)のカタログに出ていたのでオーダーしたもの。
2枚組で、第4面に録音が少ない序曲 ト短調をカプリングしている。
使用楽譜については明記されていないのが残念。また録音データも不詳、現物はモノラル盤である。
ジャケットが、昔のスケッチブック(死語?)のような螺旋綴じになっているのが面白い。

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マルケヴィッチのニルセン

イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) デンマーク国立管
ニルセン;交響曲第4番・交響詩「サガの夢」(英DGG、LP)
マルケヴィッチの比較的限られたレパートリーに北欧系の楽曲がいくつか含まれているのは面白い。
従来廉価盤レーベルでしか架蔵していなかったニルセンがArs Antiquaのカタログに出ていたのでオーダーしたもの。
本来はドイツ・プレス盤が欲しいところだが、現品は英国プレス。まあやむを得まい。
1966年の録音。

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イッセルシュテットの「驚愕」(SP盤)

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) ベルリン・フィル
ハイドン;交響曲第94番(日TELEFUNKEN、SP)
イッセルシュテットの未CD化音源のSPが某オークションに出品されていたので落札したもの。
SP3枚組で、ちゃんとアルバムに入っている。表面はハイドンの、裏面は指揮者の肖像画という丁寧な造りである。「交響曲第6番」という番号付けが面白い。

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2005年04月28日

狂喜! ロームのSP覆刻セットを入手!!

(various artists)
「日本の洋楽 1923~1944」(ローム・ミュージック・ファンデーション)
この5枚組を手にすることができる日が来るとは…!
京都の音楽愛好家(本業は呉服商)・杉浦雅太郎氏(1906~45)が蒐集した5,000枚近いコレクションから、日本人作品・日本人演奏家・日本で活躍した外国人演奏家の音源を精選したもの。
2002年、やはり京都のローム・ミュージック・ファンデーションが製作し、全国の音楽大学・図書館等に寄贈したのみで一般販売されなかった、垂涎のセットである。
地元の図書館には収蔵されていることは確認できたのだが、貸出不可で(試聴だけ)、涙をのんだことも。
今回、某オークションに出品されているのを発見、多少の競争を経たものの、あまり高くない価格で落札できたのは幸運だった。
収録曲の詳細は財団の公式Webpageを参照されたいが、斉諧生的に注目したいのは
伊福部昭;交響譚詩(山田和男(指揮) 東京響)
ピツェッティ;交響曲 イ調(ガエタノ・コメリ(指揮) 紀元二千六百年奉祝交響楽団
ヴェレツシュ;交響曲(橋本國彦(指揮) 紀元二千六百年奉祝交響楽団)
といった曲目や、
巌本眞理(Vn) 斎藤秀雄(指揮)
諏訪根自子(Vn) 上田仁(P)
アレクサンダー・モギレフスキー(Vn) レオニード・クロイツァー(P)
といった演奏者たちである。
この記事を執筆しながらモギレフスキーとクロイツァーのベートーヴェン;Vnソナタ第5番を聴いているが、ヴァイオリンもピアノも実にみごとな演奏で、市販されないのが誠に惜しまれる。

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ダウスゴーのベールヴァルド新録

トマス・ダウスゴー(指揮) デンマーク国立放送響
ベールヴァルド;交響曲第1・2番 ほか(CHANDOS)
本業で必要な書籍を買いに大型書店に行く用があり、そのついでに(実際には先に(笑))隣の音盤店へ。
期待の指揮者ダウスゴーの新譜、しかもベールヴァルドということで、迷わず購入。
「シンフォニア・セリューズ」「シンフォニア・カプリシェーズ」に加え、佳曲ノルウェーのアルプスの思い出をフィルアップしている。
2003年5月・2004年5月、コペンハーゲンのデンマーク放送コンサート・ホールでの録音。

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ピアノ版「聖セバスチャンの殉教」

アリス・アデル(P)
ドビュッシー;P作品集(ERATO)
某オークションを見ていたら、アデルのドビュッシーが出品されていた。
収録曲に「聖セバスチャンの殉教」からのピアノ曲というのが含まれていて吃驚、そんな編曲があるとは知らなんだ。この曲は、ぜひ聴きたい。
その盤は残念ながら競り負けたのだが、調べてみたらamazon.comに在庫があり、再発の別ジャケットながら、オークションより安く買えそうなのでオーダーしたもの。
その他、「映像」第1・2集「版画」に加え、「ハイドンを讃えて」などの小品を演奏している。
録音データが当盤には明記されていないが、1991年録音の筈。

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オッテルローの8番・8番

ヴィレム・ファン・オッテルロー(指揮) ハーグ・フィル
ベートーヴェン;交響曲第8番 & シューベルト;交響曲第8番「未完成」(蘭Philips、LP)
このところ蒐集しているオッテルロー、好きなベートーヴェンの8番がeBayに出品されたので落札してみた。
"fontana" レーベルなので再発の可能性が高そうである。オリジナルのカプリングかどうか不明だが、もし最初からこの第8番同士の組合せだとすれば面白い(ありそうで、ほかに見たことがない)。
録音データは不明、 "full stereo" と銘打たれているが、聴感上は擬似ステレオのような気がする。

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アンゲルブレシュトの「アルルの女」SP盤

デジレ・エミール・アンゲルブレシュト(指揮) 管弦楽団
ビゼー;組曲「アルルの女」第2番(仏Pathé、SP)
アンゲルブレシュトのSPがeBayに出品されており、CDにはなっているのだが、やはり架蔵しておきたいと落札したもの。
SP2枚4面に各々パストラール、間奏曲、メヌエット、ファランドールを収録。
注目すべきはパストラールのサキソフォン独奏者が VIARD とクレジットされていること。
日本製の覆刻CDには「マルセル・ミュール」と表記されているが、音色等からみて間違いとされており、モーリス・ヴィオールではないかと御教示いただいたことがある。
アンゲルブレシュト・ディスコグラフィには「SPには表記が無いそうで」と伝聞のまま書いていたが、これではっきりした。

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2005年04月27日

フェラスのベートーヴェン集

クリスチャン・フェラス(Vn) ヨーゼフ・カイルベルト(指揮) フランス国立放送管 ほか
ベートーヴェン;Vn協 ほか(Disques Montaigne)
Disques Montaigneレーベルの歴史的録音のシリーズは、アンゲルブレシュトモントゥーシューリヒトなど、貴重かつ優れた演奏内容のものが多く、レーベルの活動停止がまことに惜しまれる。
もちろん多くの音源は別なレーベルから再発売されているようで、その点では問題ないのだが、初発時の丁寧な造り、特に演奏家のポートレートなどを満載したブックレットの貴重さは、代え難いものがある。
その中で、未架蔵だったフェラスのベートーヴェン集が某オークションに出品されていたので落札したもの。
標記カイルベルトとの協奏曲は1967年5月30日、シャンゼリゼ劇場でのライヴ録音(ステレオ)。
更に、いつものパートナーピエール・バルビゼとの協演で、Vnソナタ第1・7・9番(1・7番は1962年8月13日、9番は1961年5月24日、いずれもモノラル)を収録した2枚組である。
音質は極上、この点でもDisques Montaigneの諸盤は素晴らしい。

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ホフマン・コラールのラフマニノフ

ゲイリー・ホフマン(Vc) ジャン・フィリップ・コラール(P)
ショパン;Vcソナタ & ラフマニノフ;Vcソナタ(EMI)
ラフマニノフ作品の未架蔵録音が某オークションに安価で出品されており、聴いてみたいと落札したもの。
1993年2月、パリの聖マルセル福音教会における録音。

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2005年04月24日

シェイナの「大地の歌」

カレル・シェイナ(指揮) プラハ国立歌劇場管 ほか
マーラー;大地の歌(SBB)
昨年、国内盤CDでスメタナ;わが祖国マーラー;交響曲第4番が覆刻され、再発見されている指揮者シェイナ。
気にはなっているのだが曲目的に今ひとつ食指が動かなかったところ、ユビュ王の食卓へのコメントで「大地」が出ていることを知り、CD Music.czにオーダーしたもの。
独唱者の一人、ベノ・ブラフト(Ten)の遺産を発売するレーベルからのリリース第1号とのこと。
アルト独唱はマルタ・クラーソヴァー、歌唱はチェコ語による。
1960年5月29日、プラハの聖ヴィート大聖堂でのライヴ録音。モノラル収録だが、放送局保存テープからの覆刻で、音質的には問題ない(独唱をクローズアップしすぎではあるが)。

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リスト室内管バロック名曲集

ヤーノシュ・ローラ(リーダー) フランツ・リスト室内管
「パッヘルベルのカノン/アルビノーニのアダージョ」(TELDEC)
リスト室内管の未架蔵盤が某オークションに安価で出品されていたので落札。
表題作のほかボッケリーニのメヌエットバッハ;G線上のアリアヘンデルのラルゴグルック;精霊の踊りハイドンのセレナード等々、バロック~古典派名曲選。
録音データは明記されていないが、マルPは1984年。

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ヴロンスキーの「わが祖国」

ペトル・ヴロンスキー(指揮) ヤナーチェク・フィル
スメタナ;わが祖国(JFO)
ヴロンスキーの名前を知ったのは福島章恭氏の著書であったが、氏はこのコンビの実演を聴かれ、
深みと潤いと渋い光沢のある弦といい、憂いのある木管といい、その実力と魅力は、演奏ずれしたチェコ・フィルの比ではなかった。(略)スメタナ《わが祖国》など、そこに滲む郷土愛と誇りの高さに圧倒された。
と書いておられる。
その「わが祖国」がオーケストラの自主製作盤として発売され、上記CD Music.czに掲載されていたのでオーダーしてみた。
録音データは明記されていないが、2004年頃の製作と思われる。
なお、同じ組み合わせでヤナーチェク;グラゴル・ミサ、違う指揮者とドヴォルザーク;スラヴ舞曲も出ていたのだが、それはまた後日に…。

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2005年04月23日

イッセルシュテットの「魔笛」序曲

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) ベルリン・フィル
モーツァルト;歌劇「魔笛」序曲(日TELEFUNKEN、SP)
イッセルシュテットの未架蔵SPが某オークションに出品されていたので落札したもの。
たしかまだ覆刻されていない音源のはずである。

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2005年04月22日

当間氏のベートーヴェン

当間修一(指揮) シンフォニア・コレギウムOSAKA
ベートーヴェン;交響曲第1・3番(OCM)
職場の歓送迎会の直前、会場近くの音盤屋へ行くと、試聴機に見慣れないCDが入っていた。
当間氏率いる大阪コレギウム・ムジクムの器楽部隊、シンフォニア・コレギウムOSAKA(旧称アンサンブル・シュッツの方が馴染み深いが)によるベートーヴェンの交響曲である。
古楽や現代日本人合唱曲の演奏で知られる団体なので、多少不安はあったが、ざっと飛ばし聴きした範囲では悪く無さそう。
また自主製作盤ゆえ買えるときに買っておかないと、という思いもあり、購入してみた。
ブックレットによると、このアンサンブルによるベートーヴェン演奏は13年間の実績があり、既に交響曲全曲演奏を果たしているとのこと。2回目のチクルスに入る記念に、過去のライヴ音源をCD化したという。
第1番は2004年5月、第3番は2003年11月、いずれも大阪・いずみホールでの録音。

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トルトゥリエ作品世界初録音

イヴァン・シフォロー(Vc)
コダーイ;無伴奏Vcソナタ & カサド;無伴奏Vc組曲 他(Maguelone)
標記2曲に関心があるのはもちろんだが、トルトゥリエ大師匠の作品「私のシルク " Mon Cirque " 」の世界初録音とは黙過すべからず、購入したもの。
全8曲からなり、各曲1~3分で総計15分程度の組曲である。
シフォローはパリ音楽院でナヴァラに学び、1987年以来、リヨン高等音楽院で教職にあるとのこと。
2003年2月、リムーザンでの録音。

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フルートで聴く「インディアン・ラメント」

ヤーノシュ・バリント(Fl) ゾルタン・コチシュ(P)
フランク;Vnソナタ(Fl版) & ドヴォルザーク;Vnソナチネ(Fl版) ほか(HUNGAROTON)
上記当間盤と並んで試聴機に入っていた盤。
バリントの名前はリリー・ブーランジェ;夜想曲を含む小品集(CAPRICCIO)で、また、ハンガリー国立フィルの首席奏者として知っていた。
同フィルの音楽監督であるコチシュのピアノでVn作品からの編曲を演奏している。
フランク(ロベール・カサドシュス編曲)はやはりヴァイオリンで聴きたいのだが、クライスラー「インディアン・ラメント」として演奏した第2楽章を含むドヴォルザーク作品(アラン・マリオン編曲)には大いに興味を惹かれた。
軽く試聴してみたところ、太めの音色が実に心地よく、是非々々とレジへ持参。
カプリングはシューベルト;「しぼめる花」の主題による変奏曲、2003年12月の録音。

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2005年04月21日

佳曲マニャールの小林盤

小林武史(Vn) 野平一郎(P) ほか
マニャール;Vnソナタ & ヤナーチェク;Vnソナタ ほか(LIVE NOTES)
デュメイによるフランクとのカプリング盤(EMI)で聴いて以来、マニャールのソナタは見れば買うようにしている曲。
もっとも当盤は発売からずいぶん経つ(汗)。国内盤フルプライスの価格に手を出しにくかったのだが、今日立ち寄った音盤店で半額のワゴン・セールに入っており、よくぞ巡り逢ったとレジへ持参したもの。
協演が名手野平氏というのも心強い。またヤナーチェク作品ではスークのパートナーとして見知っていたヨゼフ・ハーラが参加している。
マニャールは2000年1月すみだトリフォニー・ホール、ヤナーチェクは2002年3月横浜リリス・ホールでの録音。

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発見! チュマチェンコのバッハ

ニコラス・チュマチェンコ
バッハ;無伴奏Vnソナタ(全3曲)(EDELWEISS)
労作T.S.さんのWebpageを拝見して以来、ずっと捜してきたチュマチェンコのバッハのうち、ソナタ集をようやく某オークションで発見。
ドキドキしながら入札したが意外にあっさりと非常な安価で落札できて喜んでいる。
1988年、ヴェネツィアでの録音。
なお、T.S.さんの評価は
全体的に速めのテンポできびきびしており,非常に引き締まった印象を受ける好演です。 歯切れ良い奏法も印象的で,重音なども重音であることを感じさせない切れの良さがあります。
等とのこと、大いに期待したい。

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ミルトン・トーマスのバッハ

ミルトン・トーマス(Va)
バッハ;無伴奏Vc組曲(Va版、全曲)(LIVE NOTES)
上記小林盤同様、半額ワゴン・セールでの収穫品。
ミルトン・トーマスといえば、カザルスと協演を重ねたVa奏者であり、ずっと気になっていた演奏なので嬉しい限り。
1992年11月白根桃源文化会館、1993年2月信州国際音楽村ホールでの録音。飯田裕という方の新作楽器を使用しているとのこと。

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2005年04月20日

モーリス・アッソンの詩曲

モーリス・アッソン(Vn) バリー・ワーズワース(指揮) BBCコンサート管
ショーソン;詩曲 ほか(BBC music magazine)
贔屓の実力派ヴァイオリニストの一人、アッソンの音源をeBayで発見。ワーズワースも好きな指揮者なのでなお嬉しい。
ショーソン以外にはベルリオーズ;謝肉祭序曲デュカス;魔法使いの弟子ドビュッシー;牧神の午後への前奏曲ラヴェル;「ラ・ヴァルス」・「ボレロ」を収録。
1991年11月、ブライトン(「ラ・ヴァルス」のみ同年8月、オールドバラ)でのライヴ録音。

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オリヴェイラのプロコフィエフ

エルマー・オリヴェイラ(Vn) ロバート・マクドナルド(P)
プロコフィエフ;Vnソナタ第1・2番 ほか(VOX)
上記アッソン同様、贔屓の実力派ヴァイオリニストの一人、オリヴェイラの未架蔵盤をeBayで見つけたので落札。
カプリングは5つのメロディ op.35bis、録音データは明記されていないが、マルPが1991年のオリジナル・デジタル録音。

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2005年04月19日

クリップスのモーツァルト

ヨーゼフ・クリップス(指揮) アムステルダム・コンセルトヘボウ管
モーツァルト;交響曲第32・38・40番(Philips)
クリップスとコンセルトヘボウのモーツァルトは、もう20年近く前、ふと中古音盤屋の店頭で試聴して気に入って以来、愛聴してきたのだが、CDでは一部の曲しか架蔵していなかった。
昨年、工藤さんが32番や38番の演奏を絶讃されている記事を拝読し、これはCDでも揃えておきたいと思っているのだが、既に入手難となっており、蒐集が進捗せずに困っていた。
先日、一連の録音の中で最も聴きたかった当盤が楽天フリマへの出品を察知して急ぎオーダー、確保したもの。
1972年6月(第40番)、同年11月(第38番)、1973年6月(第32番)、アムステルダム・コンセルトヘボウで録音された。
なお、クリップスのモーツァルトについては福島章恭『交響曲CD 絶対の名盤』
モーツァルトの宝石箱だ。どこをとっても最高の音楽、最高の教養が溢れている。
と書いておられる。

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ボッシュのブルックナー第7

マルクス・ボッシュ(指揮) アーヘン響
ブルックナー;交響曲第7番(COVIELLO)
昨年4月に第8番を購入したボッシュとアーヘン響のブルックナー、第7番がリリースされるという情報は早くから聞いていた。
通販でオーダーしようかと考えていたが機会を得ず、今日久しぶりに立ち寄った音盤屋に並んでいたので購入。
2004年5月31日、前作同様、アーヘン市の聖ニコラウス教会でのライヴ録音。
使用楽譜については明記されていないのは残念。
なお、同内容のDVDオーディオ(5.1ch)ディスクが附属している。

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内田光子とザンデルリンクの「皇帝」

内田光子(P) クルト・ザンデルリンク(指揮) バイエルン放送響
ベートーヴェン;P協第5番 ほか(Philips)
この2人のベートーヴェンは第1~4番の2枚は発売と同時に購入したのだが、最後に出た「皇帝」は買いそびれたままになっていた。
父ザンデルリンク晩年の演奏は聴き逃すわけにはいかないと、これもずっと気になっていたところ、楽天フリマに安価で出品されたのを見つけたので購入したもの。
フィルアップは創作主題による32の変奏曲 ハ短調
1998年11月、ヘルクレス・ザールでの録音。

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内田光子とスタインバーグのモーツァルト

マーク・スタインバーグ(Vn) 内田光子(P)
モーツァルト;Vnソナタ集(Philips)
このところ音楽雑誌等に内田さんのインタビューが掲載される機会が多いのだが、必ずと言っていいほど「モーツァルトを弾くのならこの人と、最初の10秒で思いました。」等と、スタインバーグのことを絶讃しておられる。
またいち早くClassical CD Information & Reviewsさんにレビューが掲載され、
その精妙な音のコントロールと,ややクールで聡明さを感じるフレージングの見事さに驚嘆してしまいましたし,デュオとしての呼吸も絶妙で,
等と讃辞を贈っておられる。
これはやはり聴いてみたいと思い、音盤屋店頭で購入したもの。
収録曲は、ハ長調 K.303ホ短調 K.304ヘ長調 K.377イ長調 K.526の4曲。
2004年6~7月、イギリス・スネイプのモールティングスで録音された。

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ヴァシリエヴァの無伴奏

タチアナ・ヴァシリエヴァ(Vc)
コダーイ;無伴奏Vcソナタ & カサド;無伴奏Vc組曲 ほか(ACCORD)
近年稀に見る逸材と評価の高いチェリスト、ヴァシリエヴァのCDは、シューベルト;アルペジオーネ・ソナタを収めた1枚など気になっていたのだが、ようやく無伴奏曲集を購入。
標記の名曲2作のほかイザイ;無伴奏Vcソナタチェレプニン;無伴奏Vc組曲をカプリングしている。
2005年1月、パリ、ボン・セクール教会での録音。

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リシャール・ガリアーノの新譜

リシャール・ガリアーノ(アコーディオン) ほか
「ルビー・マイ・ディア」(DREYFUS)
先日新聞を見ていてCD評の欄にガリアーノの新譜というのが紹介されていて吃驚。
これは買わねば!と思っていたところ、今日立ち寄った音盤屋に在庫があり、しかもポイントが貯まっていた分で交換できたので有り難し。
協演はクラレンス・ペン(ドラムス)とラリー・グレナディア(ベース)、いずれも斉諧生には未知の名だがジャズの方では有名なのだろうか。
収録曲はセロニアス・モンクの標題曲やサティ;グノシェンヌ第1番、ガリアーノの自作など。
2004年1月1日、イタリア・オルヴィエートでのライヴ録音。

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2005年04月18日

ザッヒャー、バルトークを語り、指揮する

パウル・ザッヒャー(指揮) オックスフォード・オーケストラ・ダ・カメラ
バルトーク;バルトーク;弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽 & ディヴェルティメント ほか(自主製作)
1995年9月20日、ロンドン・クイーン・エリザベス・ホールでのライヴ録音による2枚組である。
この年はバルトーク没後50年に当たり、イギリスの団体がスイスからザッヒャーを招き、彼がバルトークに委嘱した作品を振ってもらうという企画を立てたようだ。
更に2台Pと打楽器のソナタがカプリングされており、3曲それぞれに10分弱でザッヒャーの解説(ナレーション)が付いている。
ザッヒャーのバルトーク演奏は聴き逃せないと思い、eBayで落札したもの。
もっとも聴いてみると、この団体の演奏力、ちょっと怪しい(汗)。

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コントラバスのバッハ

エドガー・メイヤー(Cb)
バッハ;無伴奏Vc組曲第1・2・5番(Cb版)(Sony Classical)
バッハの無伴奏Vc組曲をコントラバスで演奏する音盤はゲーリー・カーをはじめ何点か出ているが、総じて音程が気になって音楽に入っていけないので買い控えてきた。
eBayに出品されていた当盤も見送ろうと思ったのだが、ジャケットを飾っている楽器のオブジェが非常に面白く(公式Webpage参照)、ついつい落札してしまった(^^;。
もっともWebで検索してみると演奏の評判も上乗のようなので、期待している。とりわけ、深々とした音楽の第5番に。
2000年1月、マサチューセッツ州ウスターのメカニックス・ホールでの録音。

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2005年04月16日

アダムのメンデルスゾーン

カリーン・アダム(Vn) ヴァルター・ヴェラー(指揮) バーゼル響
メンデルスゾーン;Vn協 ほか(カメラータ・トウキョウ)
アダムのCDは、ずっと聴いてきているが、買いそびれていたメンデルスゾーンが某オークションに安価に出ていたので落札したもの。
付けがヴェラーというので吃驚。ブックレットの記事によれば、アダムの恩師の女婿に当たる縁から協演が実現しているとのこと。
ドリスと組んでのVn & P協 ニ短調をカプリングしている。
Vn協は1996年10月、Vn & P協は1994年1月(ライヴ)、バーゼルのシュタットカジノ大ホールでの録音。

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ブーリエの小品集

クリストフ・ブーリエ(Vn) ミクローシュ・シェーン(P)
Vn小品集(REM)
昨年12月8日に実演を聴いたブーリエ、その際のロビー販売で買わなかった小品集が、安価で某オークションに出品されており、この値段ならばと落札。
収録作品は10曲、モンティ;チャルダッシュフバイ;ヘイレ・カティパガニーニ;ロッシーニの「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲ヴュータン;アメリカの思い出バーンスタイン;アメリカ(ウェスト・サイド物語より)といった比較的有名なものから、エルンスト;ハンガリーの旋律 op.22、バグダサリアン;狂詩曲(原綴 Bagdassarian)、ポリアキン;カナリアなどよくわからないもの(汗)まで。
録音は1994年。

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藤森亮一小品集

藤森亮一(Vc) カール・アンドレアス・コリー(P)
「メディテーション」(MEISTER MUSIC)
中古やオークションで少しずつ買っている藤森さんの音盤が某オークションに出品されていたので落札。
表題のマスネ;「タイス」の瞑想曲をはじめ、シューベルト;アヴェ・マリアモーツァルト;アヴェ・ヴェルム・コルプスバッハの小品など14曲を収録している。
1999年7月、茨城県・岩井市民音楽ホールでの録音。

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2005年04月14日

ステーンハンマル未架蔵音源

ヘレーナ・ドーセ(Sop) エヴァ・パタキ(P) ほか
「北欧の音楽」(POLAR)
某オークションステーンハンマル;薔薇に(「『牧歌と警句』からの5つの歌」op.8より)を含むCDが出品されていたので落札。
2枚のCDから再編集した盤らしく、マッツ・リリエフォシュ(指揮) 王立スウェーデン室内管によるラーション;田園組曲ニルセン;小組曲シベリウス;トゥオネラの白鳥などが組み込まれている。
ドーセの歌曲は1983年10月、管弦楽曲は1985年6~7月にストックホルムで録音された。

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2005年04月13日

ロザンドの小品集

アーロン・ロザンド(Vn) ジョン・コヴェッリ(P)
「ハイフェッツ編曲集」(VOX)
音盤を蒐集しているアメリカの実力派ヴァイオリニスト、ロザンドの未架蔵盤が某オークションに出品されていたので落札。
ハイフェッツの編曲による小品、無慮24曲が収録されており、ガーシュウィン;サマータイムポンセ;エストレリータのようなアメリカ系楽曲や、ブラームス;瞑想メトネル;おとぎ話 op.21-9、トゥリーナ;闘牛士の祈りといった曲も含まれている。
録音データは明記されていないが、マルPは1990年。

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コバケンの初期LP

小林研一郎(指揮) 東京響 ほか
小杉太一郎;カンタータ「大いなる故郷石巻」(石巻芸術協会、LP)
某オークションに妙なLPが出品されたので即落札。コバケンの音盤、架蔵せざるべからず。
1973年、石巻市の市制施行40周年記念として作られた作品で、同年11月4日、石巻市民会館で収録された非売品LPである。
独唱は伊藤京子友竹正則、ナレーションには山内明が参加している。
作詞・構成は石巻芸術協会事務局長、作曲は石巻出身で映画音楽を中心に活動した人、合唱はもちろん地元のボランティア400人という構成。
偉いところは、初演即終演とならず、この曲がその後も節目節目に演奏されつづけていること(石巻市民響演奏会記録参照。)。
最近では一昨年の市制施行70周年に「合唱、舞踊、管弦楽の三部門がそろった完成形」として上演されたという(地元紙の記事)。

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2005年04月12日

リンドン・ギーのレスピーギ

クリストファー・リンドン・ギー(指揮) オーストラリア室内管
レスピーギ;組曲「古代舞曲とアリア」第1~3番・「鳥」(OMEGA)
レスピーギの「古代舞曲とアリア」第3組曲は、第3楽章シチリアーナがFMのクラシック番組の後テーマに使われていたことから馴染みになり、見かけるとついつい買ってしまう。
先日もeBayに未架蔵の全曲盤が出品されていたので落札してしまった。
指揮者はマルケヴィッチ作品をMARCO POLOレーベルに録音していた人である。
録音年月は明記されていないがマルPは1988年、録音場所はシドニーのA.B.Cスタジオとのこと。

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ゴロコフのショスタコーヴィッチ旧録音

レオニード・ゴロコフ(Vc) アレクサンドル・メルニコフ(P)
プロコフィエフ;Vcソナタ & ショスタコーヴィッチ;Vcソナタ ほか(Supraphon)
ゴロコフのショスタコーヴィッチ作品は、昨秋、ASVレーベルから出た最新録音盤を買ったところだが、これは1995年11月に録音された旧録音。工藤さんのディスコグラフィによれば、1988年にも録音しているというから、よほど執心している曲なのだろう。
工藤さんの評には、
作品の抒情的な側面を大事にした、落ち着いた演奏。(略)幻想的な雰囲気を強調しすぎているようにも感じられ、好き嫌いは分かれるかもしれない。
とある。
標記2曲のほか、ストラヴィンスキー;イタリア組曲をカプリング。

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2005年04月11日

トルトゥリエとウェッバーのフランス曲集

ジュリアン・ロイド・ウェッバー(Vc) ヤン・パスカル・トルトゥリエ(指揮) イギリス室内管
サン・サーンス;Vc協第1番 & オネゲル;Vc協 ほか(Philips)
eBayを眺めていたら、トルトゥリエの未架蔵盤、しかもフランス系のVc作品を収録したCDが出品されていたので慌てて落札したもの。Philipsレーベルでの仕事も珍しい。
標記2曲のほか、フォーレ;エレジーダンディ;歌(世界初録音)、サン・サーンス;アレグロ・アパッショナートをフィルアップ。
1990年2月、ロンドンでの録音。

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ヤラス指揮のアリア集

ビヴァリー・シルズ(Sop) ユッシ・ヤラス(指揮) ウィーン国立歌劇場管 ほか
「ベッリーニとドニゼッティのヒロインたち」(UNIVERSAL)
長く歌劇場で活動したヤラスにビヴァリー・シルズのアリア集があるという情報は承知していたが、CD化されていたとは気づいていなかった。
eBayへの出品を発見し、是非にと落札したもの。
録音は1968年、ウィーンのモーツァルト・ホールとある(どこだろう?)。管弦楽は、おそらくフォルクスオーパーの団体。

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コルトのベートーヴェン第8

カジミシュ・コルト(指揮) ワルシャワ・フィル
ベートーヴェン;交響曲第8番・序曲「コリオラン」(波MUZA、LP)
以下のLPはMikrokosmosから届いたもの。
コルトとワルシャワ・フィルのベートーヴェン全集は、2003年の5盤に掲げた。
これは、録音データ不詳ながら、それよりも前に録音されたと思われるLP(おそらくライヴ)。
彼らのベートーヴェンは聴き逃せないとオーダーしたもの。

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ボイド・ニールのルクー録音

ボイド・ニール(指揮) ボイド・ニール管
「ボイド・ニールの遺産 第1巻」(加DISCOPAEDIA、LP)
バロック系小編成アンサンブルの草分けの一つ、ボイド・ニール管がSP時代に英DECCAへ録音した音源を、1980年代中頃に覆刻したLP。
何といってもルクー;弦楽のためのアダージョを含んでいるところが貴重、全音源蒐集プロジェクトの一環としてオーダー。
1939年3月6日に収録されたと記されており、斉諧生の知るかぎり、同曲の録音中、最も古いものである。
そのほか、バーバー;弦楽のためのアダージョフィンジ;カンタータ「クリスマス」などを収録している。
実は、ルクーのSPがeBayに出品されていたのだが、うっかりしていて終了間際のチェックを怠り、最後の20秒で横から攫われてしまった。
誠に口惜しく、ぜひ他日の出会いを期したい。

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シモンのボッケリーニ、ヴィラ・ロボス

ヴィクトル・シモン(Vc) ヴラディーミル・フェドセーエフ(指揮) モスクワ放送響 ほか
ボッケリーニ;Vc協 ほか(露MELODYA、LP)
フェドセーエフと彼の信任厚い首席Vc奏者シモンの共演盤がカタログにあったのでオーダーしたもの。
1979年の録音で、当時のこととてグリュッツマッヒャー編曲版に拠っている。
B面には、モスクワ放送響のチェロ・パートをシモンが弾き振りしたヴィラ・ロボス;バッキアーナス・ブラジレイラス第1番をカプリング。
これを書きながら聴いているが、痛快(!)な演奏である。

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トレチャコフのリサイタル盤

ヴィクトル・トレチャコフ(Vn)
ベートーヴェン;Vnソナタ第3番 & シューベルト;Vnソナタ(羅ELECTRECORD、LP)
トレチャコフのライヴ録音は聴き逃せないと思いオーダーしたもの。
1985年9月20日、ルーマニア・ブカレストで開催されたジョルジュ・エネスコ国際音楽祭における収録である。
ラヴェル;ツィガーヌをフィルアップ。
なお、ジャケットは音楽祭の統一デザインで、レーベルにはピアニストの記載がない(^^;。

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ツァバとコチシュのクライスラー

ペーター・ツァバ(Vn) ゾルタン・コチシュ(P)
クライスラー;Vn小品集(洪HUNGAROTON、LP)
最近はフィンランドやフランスで指揮者として活動しているツァバが、1981年11月に故国ハンガリーで録音したクライスラー作品集。
コチシュのピアノともども聴いておきたいとオーダーしたもの。
巻頭にクライスラー;クープランのスタイルによる「才たけた貴婦人」を置き、ラフマニノフ;雛菊など編曲も含めて、計18曲を収録。

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ガヴリーロフ教授の模範演奏

サシュコ・ガヴリーロフ(Vn)
「練習曲・模範演奏集」(独schwann、LP)
ガヴリーロフ教授の音盤、聴き逃すべからずとオーダーしたもの。
エチュードと名の付く作品が、ドントクロイツェルロードヴュータンヴィニャフスキマルティヌーらを取り混ぜて、両面に22曲、収録されている。
録音データは明記されていないが、マルPは1978年。

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ノラスのヴィヴァルディ

アルト・ノラス(Vc) マルケッタ・ヴァルヴェ(Cem)
ヴィヴァルディ;Vcソナタ集(芬FINLANDIA、LP)
ノラス師匠の音盤のうち、未架蔵を嘆いていたヴィヴァルディ作品集がカタログに出ていたのでオーダー、ようやく確保できた。
1977年3月、ヘルシンキの「騎士の間」で録音された、とある。
通常演奏される6曲を収録。

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2005年04月10日

アンゲルブレシュトの夜想曲(SP音源)

various artists
ドビュッシー;管弦楽曲名演集(andante)
終演後、久しぶりに音盤屋に立ち寄ると、andanteレーベルからアンゲルブレシュトの初CD化音源を含む4枚組セットが出ていたので買わざるべからず。
なぜか上記公式Webpageに詳細が掲載されていないが、六国峠さんが輸入業者が付けた明細を引用してくださっている。
アンゲルブレシュトについては、「夜想曲」のSP音源(1932~34年録音)が含まれている。
オーケストラ名がドビュッシー音楽祭大管弦楽団となっており、おそらく昨年11月に入手した米COLUMBIA盤SPと同一の演奏と思われる。

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2005年04月09日

ピリオド楽器のシューマン;Vn作品全集

リザ・マリー・ランドグラーフ(Vn) トビアス・コッホ(P)
シューマン;Vn作品全集 ほか(GENUIN)
先月、ユビュ王の食卓さんで紹介されていたCD3枚組。
シューマンのファン、ピリオド楽器のファンの方はすべからく買うべし、です。
の "殺し文句" に降参してレーベルの公式Webpageからオーダーしていたもの。
支払いはPayPal経由、なかなか到着しなかったのでメールで問い合わせたところ、数日で到着(コンピュータがクラッシュした影響とのお詫びであった)。
収録曲は
CD1;Vnでも演奏可とされている作品
幻想小曲集(原曲Cl)、アダージョとアレグロ(Hrn)、民謡ふうの5つの小品(Vc)、3つのロマンス(Ob)、おとぎの絵本(Va)
CD2;Vnソナタ第1~3番
CD3;編曲など
F.A.Eソナタ幻想曲 op.131バッハ(シューマン編);シャコンヌパガニーニ(シューマン編);奇想曲第10番クララ・シューマン;3つのロマンスダヴィド;ロマンツェヨアヒム;ロマンツェ
となっている。
Vnは1847年トリノ製、PはCD1ではコンラート・グラーフ(ウィーン、1821~22年)、CD2ではエラール(パリ、1839年)、CD3ではクレムス(デュッセルドルフ、1850年)を使用。
ランドグラーフは豊田耕児ヘルマン・クレバースフランコ・グッリ等に学び、モダン・ピリオド両方の楽器を良くしてオランダを中心に活動している模様。
コッホとのデュオの公式Webpageがある。
2004年4~5月にケルンほかで録音されたもので、100頁を超えるブックレットが附属している。

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ベイリーのベートーヴェンVcソナタ全集

アレクサンダー・ベイリー(Vc) ジェイムズ・リズニー(P)
ベートーヴェン;Vcソナタ全集(GENUIN)
上記シューマンをオーダーする機会に、気になっていたベートーヴェンも発注。
2002年11月9日、ブレーメン音楽大学(Hochschule für Musik)でのライヴ録音。全5曲を1日で演奏している模様。
チェリストの公式Webpageによれば、この年の9~12月に11回の全曲演奏会を開いており、これはそのうち9回目の記録に当たる。
なおピアニストは、先日購入の記事を掲載したビョルンソンで演奏していた人。

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デュパルクのVcソナタ

ロバン・クラヴルール(Vc) ボリス・ネデルチェフ(P)
デュパルク;Vcソナタ & プーランク;Vcソナタ ほか(DIM)
eBayに珍しいデュパルク作品の世界初録音盤が出ていたので落札したもの。
もっともあんぐらCD博物館さんによれば、演奏内容は後続のクレティアン盤(Daphénéo)に一歩も二歩も譲るようだが…(苦笑)。
クラヴルールは1950年パリ生れ、同地の音楽院でナヴァラに学び、ブーレーズアンサンブル・アンテルコンタンポランパリ・オペラ座管アンサンブル2E2Mなどに在籍してきたとのこと。
1987年4月、ロングヴィルでの録音。

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2005年04月08日

シェイナのマルティヌー

カレル・シェイナ(指揮) チェコ・フィル ほか
マルティヌー;二重協奏曲 ほか(Supraphon)
愛惜佳曲書に掲げたマルティヌーのピアノ、ティンパニと2つの弦楽合奏のための二重協奏曲にシェイナ盤があることは承知していたが入手しそびれていたところ、某オークションに出品されていたので落札したもの。
P独奏にはヤン・パネンカがクレジットされている。1958年9月、プラハ・ルドルフィヌムでのステレオ録音。
同じ演奏者の組み合わせで、マルティヌー;交響曲第3番ドヴォルザーク;組曲 op.98bをカプリングしている。
シェイナについては従来日本では無名に近い存在であったが、昨年発売されたドヴォルザークマーラーの国内盤CDには高い評価が与えられている。
当盤も、作曲された時代の緊張感・不安感を如実に反映した見事な演奏で、聴き応え十分。ぜひこれから聴き進めていきたい指揮者だ。

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2005年04月07日

パレーのサン・サーンス

マルセル・デュプレ(Org) ポール・パレー(指揮) デトロイト響
サン・サーンス;交響曲第3番「オルガン付き」(英Mercury、LP)
このところ蒐集を心がけているパレーの英プレス盤LP、名盤として知られるサン・サーンスがeBayに比較的安価で出ていたので落札したもの。
先日読了した福島章恭『交響曲CD 絶対の名盤』では
パレー盤を聴くときほど、サン・サーンスの作曲技術と教養の豊かさをヒシヒシと感じることはない(略)サン・サーンスの熟達の筆致とパレーの冴え渡る技の両方に興奮させられること請け合いだ。
と絶讃されている。
1957年10月、デトロイト・フォード会館での録音。

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テレフセンのドビュッシー

アルヴェ・テレフセン(Vn) フランス・ヘルメルソン(Vc) ハンス・ポールソン(P) ほか
ドビュッシー;Vnソナタ・Vcソナタ ほか(瑞BIS、LP)
テレフセンの未架蔵盤、CDが出ているかもしれないが、BIS初期のアナログ録音ゆえ是非LPで架蔵したかったところ、eBayに出品されているのを見つけ、落札したもの。
Vcソナタをヘルメルソンが弾いているのも魅力的。
そのほかシランクス白と黒でフランソワ・ヴィヨンによる3つのバラードをカプリングしている。
1975年4~9月、スウェーデン・ナッカほかでの録音。
なおテレフセンは来月下旬に来日が予定されているが(スケジュール等)、聴きに行けるかどうか微妙な状況である。

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2005年04月06日

トルトゥリエの「おもちゃ箱」

ヤン・パスカル・トルトゥリエ(指揮) アルスター管
ドビュッシー;バレエ音楽「おもちゃ箱」 & ラヴェル;バレエ音楽「マ・メール・ロワ」(CHANDOS)
トルトゥリエがCHANDOSに録音したドビュッシーとラヴェルは全部架蔵しているつもりだったが、某オークションに出品された当盤を見て「おもちゃ箱」がまだだったことに気づき、落札したもの。
元来は当盤のように両者の作品の組合せでリリースされたのだが、評判が悪かったのか、ドビュッシーだけ、ラヴェルだけに編集されて再発された。
架蔵盤には両方が混在しているために、ちゃんと把握できていなかったのである(反省)。
1988年10月、アイルランド・ベルファストのアルスター・ホールでの録音。
なお、「おもちゃ箱」についてはフルネのインタビューがある。

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2005年04月03日

ルーデルとフォルクスオーパー響

ジュリアス・ルーデル(指揮) ウィーン・フォルクスオーパー響
J・シュトラウス;管弦楽曲集(VSOW自主製作)
これはアリアCDさんから届いたもの。
いつも大手音盤店では入手の困難なCDを紹介してくださるお店だが、これもオーケストラの自主製作盤とのこと。
「2004年、サントリー・ホールでのライヴ録音」と書かれているので、おそらく同年1月1~3日に催されたニューイヤー・コンサートで収録された音源と思われる。
指揮者は1921年ウィーン生れ、1938年17歳でアメリカに移民したというから、おそらくオーストリアを併合したナチス・ドイツの迫害から逃れたのであろう。
その後、ニューヨーク・シティ・オペラバッファロー・フィルなどアメリカを中心に活動してきた人だが、雀百まで何とやら、「古き佳き維納」の香りを漂わす音楽はウィーンの楽員達さえも魅了しつくしたそうだ。
アリアCDさんの紹介記事では、
今回ウィーン・フォルクスオーパー響は、この演奏会があまりにすばらしかったのでCD製作を思いついたという。(中略)
 今回のCDは彼らがお金を出し合って製作したもの。ただ製作したはいいものの、販売ルートがなくて現段階ではコンサート会場でしか売られていないという。
とある。
収録曲は、「こうもり」序曲「ジプシー男爵」序曲ワルツ「ウィーンの森の物語」ワルツ「美しく青きドナウ」ラデツキー行進曲ほか。
なお、ウィーン・フォルクスオーパー響は、公式Webpageによれば、1978年、フォルクスオーパー所属楽員の有志によって結成された、交響曲・管弦楽曲を演奏するための団体ということである。

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2005年04月02日

ヨッフムの「ジュピター」

オイゲン・ヨッフム(指揮) バンベルク響
モーツァルト;交響曲第41番 ほか(Orfeo)
1982年9月、ヨッフムがバンベルク響とともに来日、ブルックナー;交響曲第8番の名演を聴かせてからまもなく、同じ組み合わせでモーツァルトの「三大交響曲」が発売された。
まだLP時代のことで、2枚組に3曲が収録されていた。この盤のリリースが、それまでマイナーな印象だったOrfeoレーベルのイメージを一新したように記憶している。
その後CDで出直したのを、なぜかずっと買いそびれていて、非常に気になっていた。
某オークションで安価に出品されたので、ようやく購入。
フィルアップはフリーメーソンの葬送音楽、1982年3・11月の録音である。
残り2曲も、いずれ入手せねば…。

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シュタインのブルックナー第4

ホルスト・シュタイン(指揮) バンベルク響
ブルックナー;交響曲第4番(EURODISC)
N響のOb奏者茂木大輔氏の著書『オーケストラは素敵だ』(音楽之友社)の一節「レコーディング、こんな『NG』に誰がした」で、バンベルク響の客演奏者として、シュタインとブルックナー;交響曲第4番を録音したときの挿話が大きく取り上げられている。
Obに危険箇所があるフィナーレのコーダを、他のパートのNGも含め、8回(!)録り直したときの恐怖が語られ、当日の作業時間が残り2分というところでOKが出て、目出度く楽員は夏休みに入り、茂木氏は在欧生活に終止符を打つ、というお話。
ぜひこの演奏を聴かねば…と思っていたところ、ようやく某オークションで入手できた。
国内盤では最近も出ているのだが、独EURODISC盤を捜していたため時間がかかったのである(茂木著の出版が1993年9月、12年間を要したことになる)。
ところがひとつ問題が発生した。
茂木氏は録音予定日を「7月9日から明日の13日まで」と明記しており、著者略歴には「1990年に帰国」と書かれているので、上記挿話は1990年7月12日のことになるが、ジャケットには「1987年10月」と記されているのである。
CDのデータが間違っているのか、茂木氏が参加したのは別な録音なのか、真相は如何?

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ダヴァロスの「指環」抜粋

フランチェスコ・ダヴァロス(指揮) フィルハーモニア管 ほか
ワーグナー;「ニーベルングの指環」抜粋(ASV)
1990年代初め頃、「大富豪が金に飽かせてオーケストラを借り切って録音してみたら、たちまち評判に」という、いかにもバブル期らしい噂の流れたダヴァロス。
(噂はもちろん出鱈目で、フェラーラやチェリビダッケらに学んだプロフェッショナルの音楽家である。)
彼が得意としたワーグナーにはCD4枚分の録音があったが、バラバラに収められていた「指環」の楽曲を1枚に編集し直した再発盤がこれ。
順に、「ワルキューレの騎行」「ヴォータンの告別と魔の炎の音楽」「森のささやき」「ジークフリートのラインへの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」「ブリュンヒルデの自己犠牲」を収めている。
後半3曲は架蔵しているが、残りは未架蔵であったところ、某オークションに安価で出品されていたので落札したもの。
1985年3月から1987年10月にかけて録音されている。

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ハンドリーのグリーグ

ヴァーノン・ハンドリー(指揮) アルスター管
グリーグ;組曲「ペール・ギュント」第1番 ほか(CHANDOS)
以前は等閑視していたが、このところエルガーやディーリアスの録音を注目しているハンドリー。
未架蔵のグリーグ作品集を某オークションで見つけたので落札したもの。
標記のほか、2つの悲しい旋律組曲「十字軍の戦士シグール」交響的舞曲第1~4番を収録。
中でも「2つの悲しい旋律」は大好きな作品なので、楽しみである。
1986年8月、ベルファストでの録音。

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ナディア・ブーランジェの小品

セシリア・ツァン(Vc) ジャン・ルイ・アグノー(P)
Vc小曲集(cybelia)
某オークションへの出品を眺めていたら、ナディア・ブーランジェ;3つの小品第1番を含むCDがあり、これは聴かねばと落札したもの。
ブックレット中、ピアニストの経歴にナディアに学んだという一項があり、あるいはその関係からの選曲であろうか。
そのほか、サン・サーンス;白鳥フォーレ;エレジーエルガー;愛の挨拶など、計11曲を収録している。
セシリア・ツァンは中国系の両親のもとパリに生まれ、子供時代にはヨーヨー・マと一緒にチェロを学んだという。
パリ音楽院でナヴァラに就き、各種コンクールに入賞、パリで活動した後1991年から渡米してロサンジェルスに住み、ロングビーチ響首席奏者などを務めている。
当盤は1989年4月の録音。

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