ステーンハンマルに献呈された曲だが、祝典的な第5番と、深い深い第7番に挟まれて、人気の薄い曲である。全集録音は多いが、単独で録音したり演奏会で取り上げる指揮者は非常に少ない。 強い自己主張があるわけではなく、言うならば「背景だけ描いた絵」のような趣があるためであろうが、斉諧生としてはシベリウスの作品の中で最も愛するものである。 その清冽さ、北欧の澄んだ空気と自然を思わせる響き、この音楽にいつまでも浸っていたい…と願わずにはいられない。 なお、この曲に傾倒して作曲家を志したという吉松隆は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」との不思議な類似を指摘する。1楽章のリズムは列車の律動、2楽章は渡り鳥の歌。(詳しくは→ここを押して) |
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