(1) ボッテジーニ;チェロとコントラバスのための二重奏曲(1851)
  [Hungaroton HCD32100]  
イタリアの歌を気持ちよさそうに奏でるペレーニ。技巧至難の曲だというが、そうは聴こえないところが凄い。
ゲルデイ・ヤールダーニ(Cb) ヤーノシュ・アーチュ(指揮) ブダペシュト室内響
〈録音;2002年頃〉
[Hungaroton HCD32100]
(輸入盤CD)
     
(2) ドヴォルザーク;チェロ協奏曲 ロ短調op.104
  [Hungaroton SLPX11866] 1970年代後半の旧録音だが、どうもしっくりしない。指揮者・オーケストラとの呼吸も今ひとつ、再録音したのも頷ける気がする。
 
ゲザ・オーベルフランク(指揮) ブダペシュト・フィル
〈録音;1977年頃〉
[Hungaroton SLPX11866]
(輸入盤LP)
   
(3) ドヴォルザーク;チェロ協奏曲 ロ短調op.104 、チャイコフスキー;ロココ風の主題による変奏曲op.33
[Hungaroton HCD12868] ドヴォルザークは望郷と孤独を歌い上げた名演。ただ録音が冴えないのは残念、新録音かN響との実演のCD化を期待したい。ロココ変奏曲では優しい歌が一貫、彼の微笑みが目に見える。
 
イヴァン・フィッシャー(指揮) ブダペシュト祝祭管
〈録音;1987、1988年〉
[Hungaroton HCD12868]
(輸入盤CD)
    [Hungaroton SLPX12868]
(輸入盤LP) 
   
(4) フォーレ;チェロ・ソナタ第1番 ニ短調op.109、第2番 ト短調op.117、エレジーop.24
[Hungaroton HRC171] 熱演ではあるが、ペレーニの硬い重い音はフォーレの音楽に相性が良いとは言えないだろう。ピアノの出来にも首を傾げざるをえない。
 
ロラーント・スーチ(P)
〈録音;1973年〉
[Hungaroton HRC171]
(輸入盤CD)
    [Hungaroton SLPX11658][Hungaroton SLPX11658]
(輸入盤LP) 
   
(5) フレイタス・ブランコ;チェロ・ソナタ(1927)
[Portugalsom CD870007] 指揮者として知られるフレイタス・ブランコの作品。第3楽章など、甘い望郷の歌に懐かしいものがある。
 
イエネー・ヤンドー(P)
〈録音;1980年〉
[Portugalsom CD870007]
(輸入盤CD)
   
(6) 「ミュージック・イン・スタイル 1981〜1988」
〔藤田正典;ミクロモーション〕
[VICTOR VICC-60113] 岩崎淑との共演は、おそらくマールボロ音楽祭の同窓生という関係からだろう。曲自体はピンとこないが、ペレーニの音が出てくると、やはり聴き惚れてしまう。
 
清水高師(Vn) 岩崎淑(P)
〈録音;1982年〉
[VICTOR VICC-60113]
(国内盤CD)
   
(7) ルトスワフスキ;チェロ協奏曲(1970)、マルタン;チェロと管弦楽のためのバラード(1949)
[Hungaroton SLPX 11749] ルトスワフスキでの切れ味の良い技巧、マルタンでの切迫感、どちらの曲でもペレーニのチェロが素晴らしい。この2曲もぜひCD化してもらいたい。
 
ジョルジ・レヘル(指揮) ハンガリー放送響
〈録音;1974年〉
[Hungaroton SLPX 11749]
(輸入盤LP)
   
(8) チャイコフスキー;弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」op.70
[Erato 4509-94819-2] 目立たない第2チェロを受け持つところは相変わらずのペレーニ。第1チェロならソロがたくさん聴けるのだが。ケラー四重奏団も上手く、この曲が好きになった。南国への憧れは名曲を生むのだろうか。
 
ケラーQ、キム・カシュカシアン(Va)
〈録音;1993年〉
[Erato 4509-94819-2]
(輸入盤CD)
   
(9) ヴィヴァルディ;2本のチェロのための協奏曲 ト短調FIII-2、同 変ホ長調FIII-5、同 ロ短調FIII-9、同ト長調FIII-12
[Hungaroton SLPX11872] ペレーニがメンバーに入ると音楽が引き締まる。派手さはないが、室内楽奏者として最高の人だろう。クラリネットが明るく軽い音色で、ベートーヴェンやブラームスの音楽としては違和感がある。
 
アルベルト・シモン(指揮) リスト音楽院o、ラースロー・メゾー(vc)
〈録音;1978年〉
[Hungaroton SLPX11872]
(輸入盤LP)
   
(10) 「ペレーニ/チェロ・リサイタル」
〔ショパン;チェロ・ソナタ ト短調op.65、シューマン;アダージョとアレグロ 変イ長調op.70、コダーイ;チェロ・ソナタop.4〕
[Qualiton LPX1212] ジャケット写真の紅顔の美少年に驚く(笑)。既に音色の傾向は今と同じだが、技術も音楽も未だしの感深し。
 
ティボル・ヴェーネル(P)
〈録音;1965年〉
[Qualiton LPX1212]
(輸入盤LP)
    [Hungaroton HRC171]ショパン;チェロ・ソナタのみCD化されたことがある。
[Hungaroton HRC171]
(輸入盤CD) 
   
(11) 「チェロ・アンコールズ」
〔ラフマニノフ;ヴォカリーズop.34-14 、リムスキー・コルサコフ;熊蜂の飛行、サン・サーンス;《白鳥》〜「動物の謝肉祭」より、パガニーニ;常動曲op.11、ポッパー;マズルカ ト短調op.11-3、他〕
[Hungaroton SLPD12574] 名演揃いの小品集。デジタル録音ゆえ、是非CD化してほしい。中でもラフマニノフの「ヴォカリーズ」では、6分半をかけて骨太に歌い抜き、最後に最高音域で哀切の極みを聴かせる表現力の凄さ!
 
ゾルタン・コチシュ(P)
〈録音;1985年〉
[Hungaroton SLPD12574]
(輸入盤LP)
    [Hungaroton HCD12574][Hungaroton HCD12574]
(輸入盤CD)
   
(12) 「チェロとピアノのための作品集」
〔バッハ(コダーイ編);3つのコラール前奏曲、ドビュッシー;チェロ・ソナタ、小組曲 、バルトーク;狂詩曲第1番Sz.88、フォーレ;エレジーop.24 、コダーイ;チェロとピアノのためのソナチネ(1920)〕
[Hungaroton SLPX1248] ドビュッシーの小組曲はコチシュの編曲によるもの。「無垢であることの美しさ・楽しさ、はかなさ・哀れさ」が惻々と胸に迫り、原曲より素晴らしい音楽になっているのではないかと思わずにはいられない。
 
ゾルタン・コチシュ(P)
〈録音;1987年〉
[Hungaroton HCD31140]
(輸入盤CD)
    [Hungaroton SLPX31026]
(輸入盤LP) 
   
(13) 「イン・コンサート/1989〜1995」
〔バッハ(コダーイ編);前奏曲とフーガBWV853、リスト;悲しみのゴンドラ、シベリウス;悲しきワルツ、ドビュッシー;レントより遅く、チェロ・ソナタ、他〕
[Hungaroton HCD31673] いかにもライヴという録音状態だが、かえって生々しい音が入っており、ペレーニ独特の、寂びのきいた塩辛い音色を堪能できる曲もある。コチシュのピアノも雄弁で、彫りの深い音楽になっている。
 
ゾルタン・コチシュ(P)
〈録音;1989〜1995年〉
[Hungaroton S、D HCD31673]
(輸入盤CD)
   
   

 


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