リリー・ブーランジェLili Boulanger(1893-1918) |
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生 涯リリー・ブーランジェは、1893年、パリ生まれ。父エルネストは、1835年にローマ大賞を受賞し、グノー、マスネ、フォーレらと親交があった作曲家。6歳年長の姉ナディアも作曲・指揮の道を歩み、後に多くの作曲家・指揮者等を育てることになる。幼時から病弱であったため、主として個人レッスンで作曲を学び、1911年頃から本格的な作曲を始めた。1913年、19歳の時、「ファウストとヘレネ」でローマ大賞に輝く。これは女性として初の受賞であった。その後、作曲活動を進めたが、病勢が徐々に進行し、1918年に死去。 美しく、魅力的な人柄で、自然と動物を愛し、敬虔なカトリックの信仰をもっていた。作品には、管弦楽付きの宗教的声楽曲が多く、オペラの作曲も進めていたが、未完に終わったことが惜しまれる。 病床でナディアに口述した「ピエ・イェズ」が遺作となったが、この曲の不思議な和声と神秘的な美や静謐さを、斉諧生は愛惜してやまない。 推薦盤
文献等
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