この頁は序論に当たる部分で、書きぶりが硬くなっています。なんでしたら、次のあらすじと名場面からごらんください。
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懐かしの東映長編動画 動きの問題は、最近アニメーションのことを少し調べたので、1秒当たりの画の枚数の問題であることがわかった。TVアニメは短期間に製作されるため、画の枚数が節約されるのが常で、その分パッパッと絵が動く。技術的には映画の方が本道で、より滑らかに動くのだが、TVアニメに慣れた目には「妙にクネクネ」と映るのである。
日本アニメ史上に輝く傑作 1960年代、アニメーション映画は若者や大人が観るものではなく、母親に連れられた小学生が主な(唯一の)客層であったから、古事記の記述どおりに須佐之男が馬の生皮を剥いだり天衣織女が梭で女陰を突いて死ぬわけにはいかない。 ついでながら、主人公スサノオの声優「住田知仁」とは、子役時代の風間杜夫である。
画期的な製作体制 作画監督を命じられたのは森康二(森やすじ)、東映長編動画の発足当時から作画の中心となり、のち1970年代には「山ねずみロッキーチャック」、「アルプスの少女ハイジ」、「フランダースの犬」といったTVアニメーションを生み出す人物である。 更に新東宝の助監督出身の芹川有吾が「演出」として実写映画での「監督」的な役割を果たすなど、ようやく長編アニメーション映画の製作体制が一応の完成を見た。 その他では、東映入社間もない高畑勲が演出助手に加わり、彼が後に数々の名作を監督する出発点となった。
優れたスタッフによる素晴らしい作画
二つの名場面
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伊福部昭とアニメーション映画 伊福部自身は、戦時中に軍がフィリピンで接収してきたフィルムでディズニーの「ファンタジア」を見ていて、アニメーション映画に多少の関心は持っていたようだ。 アニメ映画は大変ですね。アニメの場合、音楽がもっと内に入っていって、これは悲しい絵なんだよ、というふうに、音楽がかなり説明的になりますね。劇映画ですと、演技者がうまく演じればそれでそういった感じが出るんですが、絵だとやっぱりねえ、限界があるものですから。 と語っている。 こうした事情で、上映時間86分に対し、楽曲数63・演奏時間約70分の音楽が作曲された。 ただし、CDの交響組曲版では、特殊楽器はかなり整理されている。
ぜひCDを、DVDを 伊福部昭の音楽へ戻る トップページへ戻る 斉諧生に御意見・御感想をお寄せください。
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