「畸」の字義は、割り切れないものをいい、人に移して、尋常でない人をいう(白川静『字通』。まぁ、奇人といえばいいところですが、こっちの字が好きなので使っているわけです。石川淳『諸国畸人伝』も好きなので)。
『荘子』大宗師篇にいわく、「畸人なるものは、人に畸(かたわ)なれども、天にひとし。」と。
すなわち、単なる奇人変人にあらず、人にして、その芸域が天の高みに達したがために、かえって「奇人」の謗りを被った指揮者達の列伝を立てる。
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