モンテ・カルロのディアギレフ

 

 ディアギレフは1920年代にモンテ・カルロを本拠地として、そこからヨーロッパ各地に公演旅行をするようになっていた。
 このアルバムは、ディアギレフの生誕100年を記念して、1920年代のロシア・バレエ団の作品のうち、フランス人作曲家による名曲を、当時モンテ・カルロ歌劇場管の指揮者であったマルケヴィッチが1972年に録音したものである。
 曲目等は次のとおり。

作曲者 曲名 初演 台本 美術 振付
プーランク 牝鹿 1924年1月6日   マリー・ローランサン ブロニスラヴァ・ニジンスカ
ソーゲ 牝猫 1927年4月30日 ボリス・コフノ ナウム・ガボ ジョージ・バランシン
ミヨー 青列車 1924年6月20日 ジャン・コクトー 幕:パブロ・ピカソ
装置:アンリ・ロランス
衣裳:ココ・シャネル
ブロニスラヴァ・ニジンスカ
オーリック うるさ方 1924年1月19日 ボリス・コフノ ジョルジュ・ブラック ブロニスラヴァ・ニジンスカ
サティ(ミヨー編) びっくり箱 1926年7月3日   アンドレ・ドラン ジョージ・バランシン

 

ディスコグラフィ
SMS5227 初出は1972年、コンサート・ホールからLP2枚組(SMS5227〜28)、ライナーノートは24ページにわたってマルケヴィッチやリファール(ロシア・バレエ団後期のダンサー兼振付師)のエッセイ、舞台写真や作曲家の写真・肖像画等を満載した豪華なもの。
VC81096 VC81097 ただし、初出盤はプレスにやや難があり、音的には米ヴァレーズ・サラバンドがLPバラ2枚で再発したものの方が良いようだ(VC81096、VC81097)。
Ades14148-2 CDは、1989年、Adesレーベルから2枚組で発売された(Ades 14.148-2)。この時は、LPの副題「ロシア・バレエ団のフランス人作曲家」がタイトルになっている。

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