マルケヴィッチ 略年譜 (2)指揮者時代

 

年齢 主 な 出 来 事 主 な 録 音 備    考
1943 31 ムッソリーニの失脚によりドイツ軍がイタリアを占領。レジスタンス活動に参加。    
1944 32 フィレンツェ五月音楽祭の音楽監督    
1947 35 離婚、トパツィア・カエターニと再婚。
イタリア国籍取得。
ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院で指揮法を教授(〜53年)。
  トパツィアとの間に生まれた息子が、指揮者のオレグ・カエターニ
1949 37   フィルハーモニア管と初録音
(ヴェルディ序曲集)。
 
1951 39   『春の祭典』
(モノラル、フィルハーモニア管、EMI)
 
1952 40 ストックホルム響(〜55年)
バッハ『音楽の捧げ物』を編曲。
『古典交響曲』、『三角帽子』組曲
(以上フィルハーモニア管、EMI)
 
1954 42 英EMIとの契約を破棄、仏パテ・マルコーニと契約。 アルバム「ディアギレフへのオマージュ」
(フィルハーモニア管、EMI)
バルトーク;舞踏組曲
(フィルハーモニア管、EMI)
ストラヴィンスキー;『ディヴェルティメント』・『プルチネッラ』
(フランス国立放送管、EMI)
 
1955 43   バルトーク;P協第3番
(アニー・フィッシャー、ロンドン響、EMI)
ハイドン;『時計』・102番、
『未完成』、『イタリア』、
ショスタコーヴィッチ;交響曲第1番、
プロコフィエフ;『3つのオレンジへの恋』組曲・スキタイ組曲
(以上フランス国立放送管、EMI)
 
1956 44 モントリオール響(〜60年) 『音楽の捧げ物』、
チャイコフスキー;交響曲第4番、
R・シュトラウス;『町人貴族』組曲
(以上フランス国立放送管、EMI)
『英雄』、
ブラームス;交響曲第1番
(以上シンフォニー・オブ・ジ・エア、DGG)
『英雄』第1楽章コーダのTrpの処理は聴きもの。
1957 45 コンセール・ラムルー管(〜61年)
ハバナ・フィル(〜58年)
グリンカ;歌劇『皇帝に捧げし命』全曲
(ラムルー管、EMI)
ロッシーニ;序曲集
(フランス国立放送管、EMI)
ミヨー;コエフォーレ、
オネゲル;交響曲第5番
(ラムルー管、DGG)
 
1958 46   オッフェンバック;『ラ・ペリコール』抜粋
(ラムルー管、EMI)
ブラームス;交響曲第4番、
『海』、
ルーセル;『バッカスとアリアーヌ』第2組曲、
ベートーヴェン;序曲集、
ワーグナー;前奏曲集
(以上ラムルー管、DGG)
 
1959 47 EMIを離れる。 『春の祭典』(ステレオ)、
『胡桃割り人形』、
『ロメオとジュリエット』
(フィルハーモニア管、EMI)
ベートーヴェン;交響曲第5・8番
(ラムルー管、Philips)
『春祭』再録はクレンペラーがキャンセルした穴埋めだったとか。
1960 48 初来日、日フィルで『春の祭典』、ヘンデル合奏協奏曲ほかを指揮。
モスクワ音楽院で指揮法を教授。
モーツァルト;P協第20・24番、
『スペインの庭の夜』
(ハスキル、ラムルー管、Philips)
リリー・ブーランジェ;『深き淵より』・『ピエ・イエズ』ほか(ラムルー管、Everest)
68年盤に日フィルとのリハーサルの一部を収録。
1961 49   『合唱』
(ラムルー管、Philips)
『幻想』
(ラムルー管、DGG)
ヴェルディ;レクイエム
(ソビエト国立響、Philips)
 
1962 50   『シェエラザード』
(ロンドン響、Philips)
『兵士の物語』
(コクトーの語り、Philips)
チャイコフスキー;交響曲全集
(〜66年、ロンドン響、Philips)
 
1963 51   ストラヴィンスキー;『ミューズを先導するアポロ』ほか
(ロンドン響、Philips)
 
1964 52 スペイン放送響(〜69年)    
1965 53 マドリッド音楽院で指揮法を教授(〜69年)
来日A
グノー;聖チェチリア・ミサ
(チェコ・フィル、DGG)
『幻想』、
サティ;『パラード』
(日フィル、L)
 
1966 54   『恋は魔術師』
(スペイン放送響、Philips)
 
1967 55 モンテ・カルロ歌劇場管(〜72年) ヴェルディ;序曲集
(ニュー・フィルハーモニア管、Philips)
サルスエラ名曲集
(スペイン放送響、Philips)
マーラー;『巨人』、
ストラヴィンスキー;詩篇交響曲
(フランス国立放送管、L、DisquesMontaigne)
  
1968 56 来日B ブラームス;交響曲第4番、
『古典交響曲』、
『春の祭典』
(以上日フィル、L)
 
1970 58 来日C 『イタリア』、
『三角帽子』組曲
(以上日フィル、L)
 
1972 60   アルバム「モンテ・カルロのディアギレフ」
(モンテ・カルロ歌劇場管、ConcertHall)
 
1973 61 ローマ聖チェチリア音楽院管(〜75年) 『展覧会の絵』・『禿山の一夜』
(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、Eterna)
 
1974 62   チャイコフスキー;『フランチェスカ・ダ・リミニ』
(ニュー・フィルハーモニア管、Philips)
 
1975 63      
1977 65   リリー・ブーランジェ;『ファウストとヘレネ』
(モンテ・カルロ歌劇場管、ConcertHall)
 
1978 66 ブージー&ホークス社から自作を出版。    
1980 68 ガリマール社から自伝"Etre et avor ete"を出版。
来日D
  たしか日フィルで『春祭』・『田園』の組合せの演奏会があった。
1982 70   『春の祭典』・自作『詩篇』
(スイス・ロマンド管、L、CASCAVELLE)
 
1983 71 1月、最後の来日、N響・都響に客演。
生地キエフを初訪問。
3月7日、南仏アンティーブで急逝。
ペータース社からベートーヴェンの交響曲研究を出版。
『悲愴』・『展覧会の絵』
(N響、L、LD、東芝)
(『悲愴』のみNHKによる自主製作CDあり。)
(附記;2001年10月、『悲愴』が正規にCD化された。KING)
曲目は、N響(悲愴・展覧会の絵)、都響(英雄)など。
マルケヴィッチ改訂版による『合唱』に堤俊作盤がある(シティ・フィル、1990L、ファンハウス)
      EMIで1950年代初めに聖チェチリア音楽院管とダラピッコラ『囚われ人の歌』の重要な録音がある。
 
DGGで、1950年代にベルリン・フィルと
『イタリアのハロルド』、
『展覧会の絵』等、
ステレオ初期にラムルー管と
『天地創造』、
『戴冠式ミサ』、
『ファウストの劫罰』等、
大曲の録音がある。
 

 

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