音盤狂日録


2月28日(金): 

 またまた某オークション落札品が届く。

チー・ユン(Vn) 江口玲(P)
サン・サーンス;Vnソナタ第1番 & フォーレ;Vnソナタ第1番 & ドビュッシー;Vnソナタ(DENON)
ひと頃、DENONレーベルからCDが前後5点出ていた韓国出身のヴァイオリニスト、チー・ユン
フランクシマノフスキのVnソナタをカプリングするセンスの良さ、嫌味のない美しいヴァイオリンに惹かれて、全点架蔵しているつもりが、先日整理してみると3点しかない。
これはいかに…と気にしていたところ、某オークションでフランス・Vnソナタ集の逆輸入盤・新品未開封というものを見つけ、落札したもの。
1993年5月、ニューヨークでの録音。
ピアニスト江口 玲氏によると、最近、彼女の新譜(クロスオーバー風のもの)を録音したらしいのだが、韓国限定だという。さて、如何様にして入手したものか…。

2月27日(木): 

 またまた某オークション落札品が届く。

ジョン・チャヌ(Vn) 泉晶子(P)
「Vn小品集 ニーグン」(ブレーメンハウス)
ひと頃、このCDが店頭の試聴機などを賑わせていたことがあり、気にはなったのだが、数多あるVn小品集すべてに手を広げるわけにもいかないと見送っていた。
今回、某オークションに安価な出品があり、これも機会かと落札したもの。
標記のブロッホ作品のほか、シモネッティ;マドリガルパラディス;シシリエンヌといった、やや古風な選曲。
比較的珍しいのはラヴェル(コハンスキ編);亡き王女の為のパヴァーヌあたりか。
 
ダン・ラウリン(Rec) 赤津真言(指揮) 「ヴァン・ヴァッセナール」管
ソプラノ・リコーダーのための協奏曲集(BIS)
先日、リコーダー関連で朝岡聡『笛の楽園』(東京書籍)を読み返した(朝岡氏は有名なアナウンサーだが少年時代からのリコーダー愛奏家である)。
リコーダーの名曲をいくつか紹介された中に、サンマルティーニ;リコーダー協奏曲を挙げられ、
この楽章を聴くと体中からアドレナリンが沸いてくる。スマートで華やか、スピードとテンポで一気に駆けぬけるソプラノ・リコーダーは、蝶のように舞い蜂のように楽譜の空間を飛ぶ。
と讃えておられる。
ふうん…と思っていたところ、某オークションに出品されたラウリン盤が、この曲を含んでおり、やや競り合った末に落札。
演奏時間約12分のサンマルティーニ作品の他、主にイギリスの作曲家による同種の協奏曲7曲をカプリング。

2月26日(水): 

 某オークション落札品が届く。

ボロディンQ ユーリ・バシュメト(Va) ナターリャ・グートマン(Vc)
チャイコフスキー;弦楽四重奏曲全集(EMI)
先日来、チャイコフスキーの弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」が気に入ってしまった。
折にふれて参考にさせていただいているロシア室内楽ファン倶楽部さんのレビューを拝見したところ、この盤ほか3点が推薦されている。
ボロディンQは、同曲を3回録音しており、旧録音はCHANDOSから復刻され、最新録音はTELDECからリリースされているが、この1980年録音は現在、入手不可能ではなかろうか。
バシュメト、グートマンという共演者も強力、ぜひ聴きたいと願っていた折りから、実にタイミング良くオークションに出品されたので落札したもの。
CD2枚組で、もちろん弦楽四重奏曲第1〜3番がカプリングされている。
もっとも、これは第1Vnがミハイル・コペルマンになってからの録音。ヴァイオリンや室内楽に詳しい知人によれば、デュビンスキー時代の方が高く評価できるというので、やはり旧録音(こちらはロストロポーヴィッチが参加)も聴かなければいけないのだろうか…。

 昨日届いたLPの情報を、リリー・ブーランジェ 作品表とディスコグラフィマルケヴィッチ・ディスコグラフィに追加。


2月25日(火): ↓22日の項に書いたポール・マイヤーズ『死の変奏曲』(創元推理文庫)を読了。
 最初の殺人がウィーン楽友協会大ホールのボックス席でマーラー;交響曲第4番の演奏中(第3楽章?)に起こるという趣向など、期待を持たせたが、クラシック音楽との有機的な関連づけには乏しく、またミステリー(スパイ小説)としての出来映えも今ひとつ。斉諧生ごときが結末のどんでん返しを容易に予想できるようでは…。(^^;
 それでも『死のアリア』なる続編をネット古書店にオーダーしているのだから世話はない。(苦笑)

 帰宅するとArs AntiquaからLPが届いた。

イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) 日本フィル
メンデルスゾーン;交響曲第4番 & シューベルト;序曲集(仏Festival、LP)
ディスコグラフィの整理以来、この指揮者の未架蔵盤蒐集に取り組んでいる。
その中でも大きな懸案だった日フィルとのメンデルスゾーン & シューベルトがArs Antiquaのカタログに出ていたので勇躍オーダーしたもの。特にシューベルトは音源としても初めて聴くことになるので嬉しい。
1970年5〜6月の録音。
なお、メンデルスゾーンには、この直後(?)、6月4日のライヴ収録というPlatz(学研)盤があるが、別演奏である。
 
アイラ・エルデュラン(Vn) カルロス・パイタ(指揮) ロンドン・フィル
ブラームス;Vn協(瑞Lodia、LP)
ネット上で著名なパイタの伴奏盤をカタログで見つけ、はたしてどのようなことになっているのか(^^;、興味津々でオーダーしたもの。
1985年1月、ロンドン・ウォルサムストウ・タウンホールでの録音と記され、ジャケットには「ライヴ録音」というシールが貼付されている。Vn独奏には技巧上の傷も多少みられるので、おそらくライヴと考えてよかろう。
エルデュランの名は初見だが、1936年イスタンブール生れ、パリ、ニューヨーク、モスクワでフランチェスカッティ父オイストラフらに学んだとか。
デジタル収録で、TELDEC社によるDMM製盤。CDやカセットテープでも発売と、ジャケットにある。
 
アルバート・スポールディング(Vn) A.ベノワ(P) ほか
名演集(加Masters of the Bow、LP)
シカゴ生れだがヨーロッパを中心に活躍したスポールディング(1888〜1953)の、SP録音を復刻したLP。
斉諧生にとって見落としがたいことに、リリー・ブーランジェ;行列を含んでいるので、オーダーした。
以前にもカタログで見つけながら取り逃がした盤なので、入手できて目出度いかぎり。
それ以外には、シュポーア;Vn協第8番(ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管)のほか、小品13曲を収める。
 
レジ・パスキエ(Vn) ジャン・フランソワ・エッセール(P)
「若いヴァイオリニストのためのレパートリー」第2巻(仏HMF、LP)
妙なタイトルの盤だが、これも上記スポールディング盤同様、リリー・ブーランジェ作品を含んでいるのでオーダーしたもの。こちらは夜想曲を演奏している。
その他の収録曲は、
ルクレール;Vnソナタ ニ長調
フォーレ;アンダンテ op.75
プロコフィエフ;「5つのメロディ」より第1・2・4番
ミヨー;春
ストラヴィンスキー;ロシアの歌
ウェーベルン;4つの小品 op.7 より第1・3番
ファリャ;スペイン民謡組曲
と、やや支離滅裂に感じられる。(^^;
面白いことには、ルクレール、ブーランジェ、フォーレ、ミヨー、ウェーベルン作品のVn用演奏譜が附録になっている。伴奏者の分はどうするのだろう???
1976年7月の録音。
 
アンタル・ドラティ(指揮) ワシントン・ナショナル響 ほか
ダラピッコラ;歌劇「囚われ人」(英DECCAl、LP)
この曲は、平成11(1999)年に、デュトワ(指揮) NHK響の実演に接したことがあり、なんとなく愛着を感じている。(^^)
CDではサロネン盤が出ているが、LPでは当盤が代表的な録音だった。
既に国内盤LPを中古盤屋のバーゲン棚から掘り出しているが、英DECCA盤が安価でカタログに出ていたのでオーダー。
通常のSXL番号ではなく、現代音楽シリーズを意味するHEAD番号が付されている。このシリーズは、故・長岡鉄男氏が優秀録音としてよく取り上げておられたので、その面でも期待している。

2月24日(月): 

 BuywellからCDが届いた。

アントニー・ウォーカー(指揮) カンティレーション合唱団 シンフォニア・アウストラリス ほか
フォーレ;レクイエム・ラシーヌの雅歌・ヴィーナスの誕生(ABC)
『レコード芸術』3月号の「海外盤試聴記」で伊原啓氏が紹介しておられた1枚。
まるで花々の咲き誇る楽園への憧れを歌っているかのようだ。(中略)フォーレが本当に望んだレクイエムとはこのようなものではなかったかと思わせる。
愛惜佳曲書に掲げた、ラシーヌの雅歌をフィルアップしていることにも惹かれ、オーダーしたもの。
2000年6月、シドニーでの録音。
発注から5日、いつもながらBuywellの荷物は、実に早く届く。

 先日届いたLPの情報を、アンゲルブレシュト・ディスコグラフィマルケヴィッチ・ディスコグラフィに追加。


2月23日(日): 

 

カール・シューリヒト(指揮) ハーグ・フィル ほか
コンサート・ホール・レーベル録音集(SCRIBENDUM)
敬愛する名匠シューリヒトが晩年に録音したコンサート・ホール・レーベルの音源がまとまってCD化された。
いくつかは既にCDで、あるいは国内盤LPで架蔵しているのだが、全部は持っていない。
しかもイアン・ジョーンズによる再マスタリングが施されているというので、期待して購入。10枚組の大物である。
ハーグ・フィルとのブルックナー;交響曲第7番のPRELUDIO盤などと聴き比べてみた。
各盤とも、たしかに改善効果は認められる。音に力が加わり、音像が前に出てくる印象である。
しかしながら、元の音の貧相さは、やはりそのまま。当たり前と言えば当たり前だが…。
斉諧生のような熱心なファンを別にすれば、買い換えるまでの価値があるかどうかは疑問なしとしない。
バッハ;管弦楽組曲第2・3番モーツァルト;交響曲第36番ブラームス;交響曲第3番ウェーバー;序曲「オイリアンテ」ヨハン・シュトラウス;ウィーンの森の物語などといった曲が含まれていないのも残念。ここは何枚組になってもいいから、全部を収めてほしかったところだ。
 
アルテュール・グリュミオー(Vn) ほか
フィリップス・歴史的録音集(Philips)
グリュミオーは、モノラル期に最も美しい音を誇ったのではないか、と常々考えている。
その時期(1953〜1962年)の録音が、まとまって再発された。
CD5枚組のうち、主な収録曲、
モーツァルト;Vn協第1〜5・7番
メンデルスゾーン;Vn協
ラロ;スペイン交響曲(フルネ(指揮) コンセール・ラムルー管)
フォーレ;Vnソナタ第1番
ドビュッシー;Vnソナタ
ラヴェル;Vnソナタ(以上イシュトヴァン・ハイデュ、ステレオ録音)
といったあたりは国内盤CDで架蔵しているのだが、小品には未架蔵音源もあり、購入することにした。
概ね音質は改善されており、特にフォーレ・ドビュッシー・ラヴェルでは、いっそう美しい音を堪能できた(国内盤はPHCP-24085)。
モーツァルトに関しては、ちょっと音がきつくなった感じもあり、国内盤(PHCP-9621〜22)の方が斉諧生の好みではある。
 
クリフォード・カーゾン(P) ほか
デッカ・歴史的録音集(DECCA)
上記グリュミオーと同じ企画の箱物4枚組で、中でも
モーツァルト;P協第23・27番(ジョージ・セル(指揮) ウィーン・フィル、1964年録音)
という初出音源は、非常に貴重。
カーゾンのモーツァルトは、ブリテンとの第27番(DECCA)に惚れ込んだこともあり、買わざるべからず。
その他、
ベートーヴェン;P協第5番
チャイコフスキー;P協第1番(以上ジョージ・セル(指揮)、1949〜50年)
などといった初CD化の音源も含んでおり、有り難いリリースである。
 
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮) モンテヴェルディ合唱団 ほか
モンテヴェルディ;聖母マリアの夕べの祈り(Archiv、DVD)
ガーディナーの名演がDVDで発売されていた。「ヴェスペレ」蒐集としては外せないものなので購入。
1989年5月、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂でのコンサートをライヴ収録したもので、CDは1991年のレコード・アカデミー賞を受けている。
当時、LDでも発売されたが、高価だったのとプレーヤーが故障中だったのとで買わずにいたもの。
LD同様、ガーディナーによる解説映像(約20分)が収められている。逆に、マニフィカトは、CDと異なり、「派手な方」だけ。
輸入盤だが、字幕に中国語も出るようになっており、上記のガーディナーの解説(もちろん英語)の内容も、なんとなく把握できるのが面白い。

2月22日(土): 日本の古本屋というサイトがあり、登録している全国の古書店の在庫データベースが検索できる。
 先日来、ここに入り浸っている。サーバーの反応が重いのは困りものだが、探求書が次々と見つかってしまい、これはなお困る。(苦笑)
 今日届いたのは、
 柴田南雄『音楽の理解』(青土社)
 柴田南雄『西洋音楽散歩』(青土社)
 柴田南雄『聴く歓び』(新潮社)
 大久保喬樹『遠い声 遠い響』(白水社)
 ポール・マイヤーズ『死の変奏曲』(創元推理文庫)
 柴田先生の著書は学生時代に図書館から借り出して再読三読したもの、ようやく架蔵できて嬉しい。
 また、ポール・マイヤーズは、CBSやDECCAのプロデューサーとして活躍したのと同一人物で、余技(?)にミステリーをものしたらしい。これは青柳いずみこ『ショパンに飽きたら、ミステリー』(創元ライブラリ)で知り、ずっと探していたもの。
 更に、某オークションで、木製アルト・リコーダー(全音)と山岡重治『やさしいリコーダーの吹き方』第1・2巻(東京音楽書院)を落札したものが届いた。
 このところ聴く一方だった、自分と音楽との関係に、演奏行為を含めていきたいと思い、とりあえず物理的に最も取り組みやすいリコーダーを志したもの。
 小学校の音楽授業以来触れていない楽器だが、あえて木製のものを求めてみた。初心の者には合成樹脂製がふさわしいところだが、やはり「その気」になれるプラスアルファが欲しいという動機。(笑)
 いつの日かダウランド;涙のパヴァーヌなど吹いてみたいものであるが、はてさて、いかが相成りまするやら…。

 知人に誘われて、現代音楽の演奏会へ。
 ネクスト・マッシュルーム・プロモーションによる「フルコース "クセナキス尽くし"」(豊中市立ローズ文化ホール)である。
 興行元の公式Webpageにあるとおり、全体としては午後2時から午後9時頃までの大演奏会なのだが、都合で第3部からしか参じられなかった。
 知人によれば音楽的には第2部が最高であった由、ちょっと残念。

第3部の曲目は、
クセナキス;オレステイア
の1曲のみ。
1965〜66年に作曲され、その後数次の改訂を経て、1992年に完成したクセナキス最大規模の作品の、全曲版日本初演という一大イベントだそうである。
雨脚がけっこう強い、生憎の天気にもかかわらず、大勢の聴衆が集まっていた。
 
筋書きは、ギリシャ悲劇のアイスキュロスの三部作による。
その点、R・シュトラウス;「エレクトラ」ミヨー;「コエフォール」と共通している。
編成は、Br独唱と13人の器楽奏者、混声合唱、児童合唱という、なかなか大がかりなもの。
もっとも当夜に関しては、合唱の人数が、かなり小ぶりだった。
また、曲の終結で聴衆も演奏に参加するという、いかにも60年代の前衛っぽい仕掛け。
入場時にボール紙を渡され、演奏に先立って指揮者(川島素晴氏)から、合図に応じて、それを打ち振って音を鳴らし、歓呼の声を上げるよう、説明があった。
 
正直申して、クセナキスの作品は、実は、まだまともに聴いたことがない。
どんな「怖い」音楽かと思っていたのだが、意外に楽しめた。
特に、合唱の歌ふしが、ギリシャ正教会の聖歌を思わせ、東方教会聖歌ファンの斉諧生には快かった。
器楽奏者13人のうち打楽器パートが5人を占め(時には管弦も太鼓等を持つ)、合唱メンバーも鳴子(?)を叩くのだが、木質系・皮系が多く、耳をつんざいたりしない。
Piccの吹奏など、あたかも雅楽の如し。霊魂や神がかりの音楽という点で共通するせいか。
 
Br独唱(松平敬氏)は、本来の声とファルセットを入り交じらせる超絶技巧を要求される。
聴いていて、特に「カッサンドラ」での女予言者への「なりきり」ぶりなど、感心した。
 
総じてクセナキスは「怖くない」、「楽しい」という印象である。それを実感できただけでも儲けものだったといえよう。
もっとも誘ってくださった知人によれば、CDよりも3割くらいテンポが遅く、ずいぶん長閑なものだったらしい。(^^;

 オークション落札品や通販サイトからの荷物が続々と届く。(汗)

ヨーゼフ・スヴェンセン(指揮) タピオラ・シンフォニエッタ ほか
ショスタコーヴィッチ;交響曲第14番 ほか(Ondine)
これはレーベルの公式サイトから。どういう事情かわからないが廉価盤並みの値段になっており、送料を含めてもなお国内の音盤屋で買うより安かった。
先だって北欧音楽MLで少し話題になった盤で、工藤さんのショスタコーヴィッチ・ページでも
オーケストラは極めて丁寧に、どんな瞬間も決して荒々しくならずこの曲の美観を描き出している。戦慄の走るような壮絶さとは無縁の演奏だが、この曲の魅力を別の側面から聴かせてくれる。
と星4つ半の高い評価ゆえ、オーダーしてみた。
弦楽合奏のためのアダージョとアレグロをフィルアップ。歌劇「ムチェンスク郡のマクベス夫人」バレエ音楽「黄金時代」からシコルスキが編曲したものとのこと。
 
ドミニク・ド・ヴィリアンクール(Vc) フィリップ・ド・シャレンダー(指揮) サヴァリア響
ドヴォルザーク;Vc協 ほか(TRITON)
斉諧生贔屓のチェリストの一人、ヴィリアンクールの新譜が出ていたのでAlapage.comにオーダーしたもの。
2001年11月29日、フランス・トゥールでのライヴ録音で、トゥールとソンバトヘイ(ハンガリー)の姉妹都市提携を記念しての演奏会の記録だそうである。
オーケストラは、そのソンバトヘイを本拠地とする団体で、井崎正浩が音楽監督を務めており、左記Webpageの中にオーケストラの紹介もある。
 
ガブリエルQ ほか
アーン;室内楽曲集第2巻(Maguelone)
フランス近代の室内楽には好きな曲が多いのだが、このところレイナルド・アーンにも心惹かれている。
このレーベルが取り組んでいるアーンの作品集の第4弾をAlapage.comにオーダーしたもの。
P四重奏曲Vc協(未完、Vc+P)などを収録している。いずれも世界初録音と銘打たれている。
演奏の中心になっているガブリエルQは昨年11〜12月に来日、好評だったようだが、その公演会場ではこの盤が既に販売されていたとか。やはり行くべきだった…。
 
ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn)
バッハ;無伴奏Vnパルティータ第1番 & バルトーク;無伴奏Vnソナタ ほか(Philips)
これは某オークション落札品。
ムローヴァは後にバッハを再録音しており、来日時のインタビューでは旧録音について非常に否定的なコメントをしていたので、再発の可能性が薄いものと判断して入札したもの。
やはり、こうした名手のバルトーク作品は聴き逃せない。渡辺和彦氏は「ムローヴァは冷たくスラスラ弾き飛ばす」(『ヴァイオリン/チェロの名曲名演奏』)とコメントしているが…。
1987年6月の録音。
 
ペトル・メシュエレウル(Vn)スタニスラフ・ボグニア(P)
モーツァルト;Vnソナタ全集(Calliope)
これはAlapage.comから。
福島章恭『モーツァルトをCDで究める』(毎日新聞社)の推奨盤で、前に選集を買っていたが、上記通販サイトでは4枚組の全集が15ユーロ強と格安になっており、オーダーに踏み切った。
福島氏の評は
実に懐かしい響きのするヴァイオリンで、これほど郷愁に誘われる演奏は稀だ。
と★4つ半の高点が与えられている。
CDの盤面にはADDとDDDの表示が混在しているが、録音年に関するデータは記載されていない。
 
諏訪内晶子(Vn) ボリス・ベレゾフスキー(P)
ブラームス;Vnソナタ第2番 & ドヴォルザーク;4つのロマンティックな小品 ほか(Philips)
国内盤は「スラヴォニック」のタイトルで出ていた、諏訪内嬢と、チャイコフスキー・コンクールの同期生ベレゾフスキーとのデュオ・アルバム(録音は1998年9月)。
標記ドヴォルザーク作品は、かねて畏友かとちぇんこさんが御推奨の演奏。
素晴らしい才能を持った2人の音楽家が、この愛らしい小品を丁寧に丁寧に弾いていて、その豊かな音色に心を奪われます。
とのこと。
某オークションで、近頃めっきり見なくなった輸入盤を見つけ、やや競り合った末に、なんとか国内盤の新品よりは安く落札できた。
ヤナーチェク;Vnソナタほかをカプリング。
 
ドミニク・ド・ヴィリアンクール(Vc) アンヌ・ケフェレック(P)
フランク;Vcソナタ & ドビュッシー;Vcソナタ ほか(FORLANE)
↑のドヴォルザーク同様、ヴィリアンクールの未架蔵盤がAlapage.comの検索でヒットしたのでオーダーしたもの。1988年の録音である。
フォーレの小品5曲をフィルアップ。
 
高関健(指揮) 群馬響 ほか
ドヴォルザーク;レクイエム(fontec)
中古音盤堂奥座敷2002年の5盤で書いたように、昨年、その実力をあらためて認識した高関氏の音盤が某オークションに出ていた。
レーベルの公式Webpageのカタログ検索ではヒットしないところを見ると廃盤ではないかと判断して、落札したもの。
1994年5月20日、「プラハの春」国際音楽祭に出演した際、プラハ城内の聖ヴィート大聖堂(斉諧生曽遊の地である)でライヴ収録されたもの。
なお、声楽陣はマグダレーナ・ハヨーショヴァー(Sop)やプラハ・フィルハーモニック合唱団など現地調達。
 
アンサンブル・ルシェルシェ
ペッソン;わが至福 ほか(aeon)
上記中古音盤堂奥座敷2002年の5盤野々村さんが取り上げておられたCD。
ブルックナー7番第2楽章の第2主題が霞の中から浮かび上がるプロセスを聴かせる」というところに惹かれて、Alapage.comにオーダーしたもの。
演奏団体はドイツの実力派、公式Webpageのほか、Cl奏者岡静代さんのWebpageもある。
 
デジレ・エミール・アンゲルブレシュト(指揮) フランス国立放送管 ほか
フォーレ;歌劇「ペネロープ」(仏discoreale、LP)
アンゲルブレシュトの未架蔵盤を某オークションで見つけ、幸運にも比較的廉価で落札できた(あくまでも彼のLPとしては、だが)。
音源としては架蔵しているが、そちらはLP2枚。今回入手したものは3枚にゆったりカッティングしており、比較試聴してみると音質の差は歴然、お話しにならないほど。
斉諧生は、日頃、同演異盤の音質比較などには、できれば足を踏み入れたくないと思っているのだが、ここまで違うと無視できない。
1956年5月24日、シャンゼリゼ劇場でのライヴ収録。
 
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) チェコ・フィル ほか
ケルビーニ;レクイエム ニ短調(独DGG、LP)
↑とほざいておいて、舌の根も乾かぬうちに、廉価盤で架蔵していた音源をオリジナル盤で買い直すという記事を書くのは、赤面ものだが…。(苦笑)
CDもDGG盤・Supraphon盤と2とおり架蔵しているので、尚更、恥ずかしい。
これも某オークションで発見、多少迷ったが、通販サイト等ではあまり見かけない気がしたので、入札に踏み切った。
 
アンドレ・プレヴィン(P、Cem) マーティ・ペイチ(指揮) 管弦楽団 ほか
「ザ・ポピュラー・プレヴィン」(米COLUMBIA、LP)
プレヴィンが「イパネマの娘」など、1960年代初め頃のヒット曲を演奏した音盤。ジャケット裏にはジャック・レモンが寄稿している。
かつて『レコード芸術』の「レコードにとり憑かれた男たち」に登場された木下浩二氏が紹介しておられるが(2001年2月号)、実は、家人が読んでいた『ボサノヴァ・レコード事典』(ボンバ・レコード)に掲載されていて、興味を惹かれた。
Webを検索することしばし、Discovery Recordsというカナダの中古音盤店で見つけ、メールでオーダーしたもの。
曲によってはチェンバロで弾いているのが面白いが、バロック風というより、むしろエレクトリック楽器のような雰囲気がある。(^^;
 
ケン・ラッセル(監督)
「惑星」(BMG、LD)
斉諧生が最初にLDプレーヤーを買ったのは、もう20年ほども前のことだが、下手をすると1枚1万円くらいするのに難渋して、ソフトはあまり揃えられなかった。
昨今、DVDの普及でレーザー・ディスクの中古価格が下落しており、シメシメと某オークションなどで物色している。
ケン・ラッセルは、「エルガー」「夏の歌」(ディーリアス)、「サロメ」など、クラシック音楽に取材した名作を数多く監督しており、ずっと注目している人。
これは、もちろんホルストの曲を取り上げたもの。興味津々で落札した。
演奏自体はユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管のスタジオ録音(かねて同曲の名盤として知られるもの)を丸ごと使用、それに数々のドキュメンタリー・フィルム等を、イメージ・ビデオ風にコラージュしたという造り。台詞は一切ない。
例えば、第1曲「戦争の神、火星」にはナチスのニュルンベルク党大会の記録映画や、各国軍隊のパレード風景などが重ね合わされる。
さほどショッキングな付け合わせはないが、この監督の心性や抒情が窺える小品だ。

 維納旅行記に、非常に恥ずかしい誤りがあった。
 第3日(5月4日)の記事中、

下手の袖で、2人のコンサートマスター、ライナー・キュッヒル氏とライナー・ホーネック氏が握手をして出てきたと思ったら、キュッヒル氏が内側に着席したので、そういうこともあるのかと驚いた。

と記して、麗々しく画像まで掲載していたのだが、これが真っ赤な嘘。
 今日、フォルカーの部屋の掲示板に、得々と書き込んだところ、フォルカーさんから「この"内側"の奏者はキュッヒル氏ではありません(^^;。フォアシュピーラーのアントン・シュトラーカ氏であります。」と丁重に御教示いただいた。
そういえば、上記画像にカメラ目線で写っている奏者は、休憩後に撮影した別な画像で第2プルト外側に座っている奏者と同一人物である!
 「聖地」初巡礼、「聖堂」初詣で舞い上がっていたせいだろう、一目見てキュッヒルと思いこみ、半年ほど、赤恥をWeb上に曝していたわけである。冷汗が、三斗どころか一石くらい流れる思いだ。(激汗)
 謹んで上記記事を訂正するとともに、御教示くださったフォルカーさんに、この場を借りて、心から感謝申し上げる。


2月20日(木): アカデミア・ミュージックから楽譜が届く。
 メンデルスゾーン;無言歌 op.109(EMB)
 先だってのペレーニ師のアンコール曲である。ブダペシュトの出版社なので師の校訂かと期待したのだが、それは外れた。(^^;

 先だってから某オークションに参加している。ずっと探していた品切本を見つけたのがきっかけだが、あれこれ検索してみると、音盤の方もいろいろ見つかった。考えてみれば(慣れておられる方から見れば当然のことだが)、机上に巨大な中古音盤屋が出現したようなものである。危ない危ない…(苦笑)

茂木大輔(指揮) ほか
「オーケストラ人間的楽器学 Vol.4」(LIBRO)
オーケストラ界から文筆活動に進出、更に指揮も始めた茂木氏が、1998年から2年間、全8回にわたって企画・指揮・解説した「オーケストラ人間的楽器学コンサート」というシリーズのライヴCD。
既に活字化したものが上下2巻、ヤマハから発売されており、それに1枚ずつCDが付属していたが、収められている音楽の量があまりに少なく、隔靴掻痒の感を免れなかった。
1回の演奏会を2枚のCDに収録した完全版がリブロから発売されているのは、同書にも紹介されているのだが、@3,600円と、8組を揃えるにはチト高額ゆえ見送っていた。
今回、第4夜だけではあるが、非常に廉価に出品されていたので入札したところ、めでたく落札できた。
前半がHpで、独奏は篠崎史子
後半はFlで、独奏は酒井秀明
茂木氏の解説(話術)もたっぷり楽しめそうである。

2月19日(水): 神戸楽譜から楽譜が届く。
 シューベルト;P三重奏曲第1番(Eulenburg)


2月17日(月): またまた楽譜を購入。
 シューベルト;P三重奏曲第2番(Eulenburg)

 

エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮) レニングラード・フィル
シベリウス;交響曲第7番 ほか(Altus)
ムラヴィンスキーの来日ライヴ・エディションは、既にブラームスチャイコフスキーが出ているが、客席からの隠し録りらしいという噂がもっぱら。それはともかく(笑)、店頭で試聴してみたところ音質的に今ひとつだったので購入を見送った。
今回、シベリウスが出たというので早速音盤店へ。
以前、中古音盤堂奥座敷で、シベリウスについて論じた際に、
あのヴィブラートがたっぷりかかったトロンボーンは、あまりにも違和感が...。(^^;
と疑問を呈してはいるのだが、後期交響曲はとにかく買わざるべからず。
1977年10月19日、NHKホールでのライヴ収録。
音質的にはエア・チェックと同等程度か。さほど高品質ではないが、まずまず美しい。
なお、フォミーン『評伝 エヴゲニー・ムラヴィンスキー』(春秋社)によれば、ムラヴィンスキーが指揮したシベリウス作品は、
 交響曲第3番…4回(1963年10月26日のソ連初演含む)
 交響曲第7番…6回
 トゥオネラの白鳥…9回
のみという。
同年10月12日、東京文化会館でのチャイコフスキー;バレエ音楽「胡桃割人形」(抜粋)をカプリング。
 
コンサートマスターズ・クラブ・オブ・ジャパン
チャイコフスキー;「フィレンツェの思い出」 ほか(LIVE NOTES)
萬有製薬による非売品のCDが中古盤屋に並んでいた。
同じ企画では、以前、1994年のライヴでヴィヴァルディ;四季ほかを買っているのだが、今回は1996年10月25日、アクロス福岡シンフォニーホールでのライヴ。
岩淵龍太郎大先生をはじめ、大川内弘小森谷功田中千香士辻井淳藤原浜雄松原勝也深山尚久等々、見知っている名前が並ぶ(五十音順)。
チャイコフスキー作品は元来、弦楽六重奏だが、ここでは弦楽合奏(39名)による。
同日に演奏されたメンデルスゾーン;弦楽交響曲第9番をカプリング。

2月15日(土): 

 MikrokosmosからLPが届く。
 ここのシステムとして、1回のオーダーで確保できたLPが少なければ、発送は次のオーダーと一括して、送料が節約できるようにしてくれる。
 今回は、そのシステムによって、2回分のオーダーがまとめて届いたもの。

イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) フィルハーモニア管
プロコフィエフ;古典交響曲 & ファリャ;バレエ音楽「三角帽子」より3つの踊り ほか(英COLUMBIA、LP)
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) フィルハーモニア管
プロコフィエフ;古典交響曲 & ファリャ;バレエ音楽「三角帽子」より3つの踊り ほか(米Angel、LP)
同じ音源の別レーベル、簡単に言えばダブり買いである(汗)。1月にオーダーした米盤と2月にオーダーした英盤が、↑のシステムのおかげで、同時に届けられたもの。
既にCDでは架蔵しているのだが、LPでは持っていないので探していたところ、2月連続でカタログに登場、1月にオーダーしたことを忘れて2月にもオーダーしてしまったわけである。
標記2曲とデュカ;魔法使いの弟子ラヴェル;ラ・ヴァルスを収録している。
米盤も中味はイギリス・プレスだが、音質的には英盤が優れている。プレスの時期が違うせいだろうか。
ただ、米盤は、ガラスの人形をあしらったジャケットが美しい。
 
イーゴリ・マルケヴィッチ(指揮) コンセール・ラムルー管
チャイコフスキー;幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 & ボロディン;「中央アジアの草原にて」 ほか(独DGG、LP)
これはモノラルLPしか架蔵していなかったところ、初期ステレオ盤が見つかったのでオーダーしたもの。
標記2曲以外にグリンカ;序曲「ルスランとリュドミラ」リャードフ;黙示録の断章をカプリング。
 
インゲル・ヴィクストレム(P)
「アンコール小曲集」(瑞RCA、EP)
ヴィクストレムは1939年生れ、1959年にストックホルムでデビュー、その後ロンドンやニューヨークでも演奏会を開いた。
これはニューヨーク・デビューの直後、1963年6月11日にストックホルムで録音されたもので、
スカルラッティ;ガヴォット ニ短調
シューベルト;即興曲 op.90-3
ドビュッシー;アナカプリの丘
ステーンハンマル;幻想曲 op.11-1
を収録。
僅かな曲しか入っていないのは、7インチ、45回転盤というフォーマットのため。
もちろん、ステーンハンマル全録音蒐集のためにオーダーしたのである。
ジャケットに、ピアニストのサイン入り。

 今日届いたLPの情報を、ステーンハンマル 作品表とディスコグラフィイーゴリ・マルケヴィッチ・ディスコグラフィに追加。


2月14日(金): 退勤時に、乗換駅そばの書店で佐山透『トニーとサリーの小さな小さなオペラハウス』(講談社)を購入、そのまま読み通す。
 イタリアからアメリカに移民して歌手を志した2人が出会って、オペラを上演していきたいという生涯の夢をともにし、ニューヨークの片隅に収容人員120人、世界最小のオペラハウスを運営しているというお話。
 右は、そのアマト・オペラの公式Webpage
 副題にいう「世界一幸福な夫婦の物語」も素晴らしいが(この本ではいくぶんメルヘンチックにしか書かれていないが、とんでもない労苦が伴っていることは想像に難くない)、それ以上に、50歳過ぎで仕事を半ば辞めてアメリカのリゾート地に隠退、旅行とオペラとワイン三昧の日々を送っているという、著者・佐山氏の人生こそが羨ましい(嘆)。


2月12日(水): 久しぶりに楽譜を購入。
 チャイコフスキー;ロココ変奏曲(Eulenburg)
 モーツァルト;P三・四・五重奏曲集(Dover)

 

ニコライ・ズナイダー(Vn) ダニエル・ゴルトラー(P)
「Vn小曲集」(BMG)
1997年エリザベート王妃国際コンクールの優勝者、デンマークの俊秀ズナイダーの新譜が出ていたので購入。
ヴィニャフスキ;創作主題による変奏曲サラサーテ;アンダルシアのロマンスラフマニノフ;ヴォカリーズイザイ;無伴奏Vnソナタ第3番クライスラー;レシタティーヴォとスケルツォアクロン;ヘブライのメロディなど全10曲を収録している。
米BMGの公式Webpageで試聴できるようだ。
2002年6月、ドイツ・ノイマルクトでの録音だが、CD自体はアメリカ・プレス。原産地主義の斉諧生としては、ちょっと気に入らない。

2月11日(祝): 

 

ローレンス・フォスター(指揮) モンテ・カルロ・フィル
デュカス;交響曲 & フォーレ;組曲「ペレアスとメリザンド」(CLAVES)
見れば買っているデュカスの交響曲、未架蔵盤を音盤店の半額ワゴンセールで見つけたので、これはこれはと購入。
オーケストラの名称はCDの表記に従うが、実体はモンテ・カルロ国立歌劇場管であろう。
1990年9月の録音。
 
ヴェルターヴォQ
グリーグ;弦楽四重奏曲 & ドビュッシー;弦楽四重奏曲(SIMAX)
北欧音楽MLで教えていただいたグリーグの名演奏が、やはり半額ワゴンセールに出ていたので、シメシメと購入。
1998年11月の録音。
彼女たち(この団体は4人とも女性である)の公式Webpageは→ここを押して

2月9日(日): 

 MDTから荷物が届く。

ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(Vc) ベンジャミン・ブリテン(P) ほか
ブリテン;Vcソナタ ほか(DECCA)
先月、ミクローシュ・ペレーニ師のリサイタルで接したブリテンのVcソナタをあれこれ聴いてみようと思い、まず初演者の演奏を購入した。
1961年7月、ロンドン・キングズウェイ・ホールでの録音。
CD2枚組で、
ジュリアン・ロイド・ウェッバー(Vc) ネヴィル・マリナー(指揮) アカデミー室内管によるVc交響曲
ロバート・コーエン(Vc)無伴奏Vc組曲第1〜3番
を収めている。
カプリング曲のうち、無伴奏の第3番以外は、ロストロポーヴィッチがDECCAに録音している。
実は、彼の演奏がもっと入っているだろうと思っていたので、少し当てはずれ(汗)。
 
ナジ・ハキム(Org) ワディ・アル・スカエム師(指揮) パリ・レバノン・ノートル・ダム教会聖歌隊
「マロン派のクリスマス聖歌」(IFO)
これは中古音盤堂奥座敷同人、浮月斎大人から御教示いただいたCD。→ここを押して
斉諧生は、昔、「聖地のクリスマス音楽」(ARCHIV)というLPを聴いて以来、東方教会音楽に多少の関心を持っている(このLPはCD化されたはず)。
ここで聴けるのは、主にレバノンに伝わるマロン派(マロナイト)教会の音楽で、基本的にはアラビア語で歌われる。
ハキムはレバノン・ベイルート生れ、パリ音楽院で学び、メシアンの跡を襲ってパリ・トリニテ教会のオルガニストを務めている逸材。→ここを押して
このCDは、そのトリニテ教会において1999年に録音されたもので、ア・カペラの聖歌朗誦と、それに材を採ったオルガンの即興演奏を各14曲、収めている。
なお、指揮者の名前は原綴 Wadih Al Skayem 、読みには自信なし。

2月8日(土): 

 JPCから荷物が届く。2回分のオーダーがまとまっているので、少し枚数が多い(汗)。

トーマス・ファイ(指揮) ハイデルベルク響
ベートーヴェン;交響曲第1・2番(hänssler)
このCDのことはどこで読んだのだったか…? 『レコード芸術』誌の「海外盤試聴記」だったかと思う。
モダン楽器によるピリオド・アプローチのベートーヴェンは、ダウスゴー盤(SIMAX)をはじめ、数多くリリースされているが、その中でも出色のものとして紹介されていた。
2000年4〜5月の録音で、一時期、どこの店頭や通販サイトでも見かけたものだが、いざ聴きたいとなったら見当たらず、JPCにオーダーしたもの。
フェイは1960年生まれ、アーノンクールやバーンスタインに学んだこともあるという。
なお、ブックレットでは、「金管楽器とティンパニはピリオド楽器」と特記している。
 
ヴァレリー・ポリャンスキー(指揮) ロシア国立響 ほか
シマノフスキ;交響曲第3番 ほか(CHANDOS)
これは情報の出所がはっきりしている。先だって『レコード芸術』のバックナンバーをひっくり返しているときに、2001年12月号の「海外盤試聴記」で、カプリングの6つのクルピエ地方の歌(ア・カペラ)が「絶美」と推奨されていた記事を読んだのである。
シマノフスキは元来好きな作曲家なので、ぜひ聴いてみたいとオーダーしたもの。
合唱はロシア国立響合唱団、更に名作スターバト・マーテルをカプリング。
 
リチャード・ヒコックス(指揮) シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
ホルスト;セント・ポール組曲 ほか(CHANDOS)
ネットサーフしていて、UKおじさん@の書斎というWebpageを拝見した。
お名前のとおり英国音楽を愛好される方で、中でもホルストのブルック・グリーン組曲を「一押し」としておられる。→ここを押して
一点の濁りもない美しい旋律、非常に明確な和声法、それでいて見事なまでに完成度の高い音楽性
とのこと。
手持ちの音盤には収録されているものがないので(7分強の小品である)、↑でお薦めのKOCH盤ではないが、演奏内容が信頼できるであろうヒコックス盤をオーダーしたもの。
1993年の録音、比較的小編成・小規模な楽曲を全部で6曲、演奏している。
 
(附記)
↑に「手持ちの音盤には収録されているものがない」と書いたが、バリー・ワーズワース(指揮) ロイヤル・フィル「イギリス弦楽合奏曲集」(RPO)に入っているのを見つけた(汗)。(2月9日)
 
インゴ・メッツマッハー(指揮) ハンブルク国立フィル
「20世紀音楽は怖くない」第3集(自主製作)
EMIから第1・2集がリリースされていたメッツマッハーの大晦日ライヴが、2001年12月31日の分から自主製作の形で出るようになったらしい。ジャケット・デザインなどはEMI盤と共通。
これも『レコード芸術』誌の「海外盤試聴記」欄で情報を得たもの。2003年1月号で満津岡信育氏が紹介しておられる。
そこでは、ハンブルク国立歌劇場のCD売場で氏の御友人が購入されたと記載されており、一般には入手が難しいのかと思ったが、JPCで検索すると出てきたのでオーダーしたもの(もっとも、既にタワーレコードあたりの店頭には並んでいる)。
煩を厭わず収録されている15曲を演奏順に列挙すれば、
ウォルトン;「ポーツマス・ポイント」序曲
ナッセン;「花火で華やかに」 ("Flourish with Fireworks")
アンタイル;ジャズ交響曲
シュラー;「小さな青い悪魔」(『パウル・クレーの主題による7つの習作』より)
シュネーベル;マーラー・モーメント
アイヴズ;「イェール大学対プリンストン大学のフットボール試合」
マルティヌー;「ハーフタイム」
カバレフスキー;序曲「コラ・ブルニョン」
プラーテ;パッシング
B.A.ツィンマーマン;ライン舞曲
ペルト;フラトレス
マシューズ;M50
ショスタコーヴィッチ;舞踏(バレエ音楽『黄金時代』より)
グローフェ;ハックルベリー・フィン(組曲『ミシシッピー』より)
ハチャトゥリアン;ギャロップ(組曲『仮面舞踏会』より)
 
インゴ・メッツマッハー(指揮) ハンブルク国立フィル
「20世紀音楽は怖くない」第4集(自主製作)
上記第3集をオーダーしたとたん、第4集がJPCの新着情報に出てきたので追加オーダーしたもの。
もちろん2002年12月31日、ハンブルク・ムジークハレでのライヴ。実に素早いリリースである。
収録されている作品は次の15曲(演奏順)。
イベール;バッカナール
シュルホフ;武器の踊り(バレエ音楽「オゲララ」より)
レブエルタス;センセマヤ
ルトスワフスキ;間奏曲
リーム;切迫したワルツ
リャードフ;バーバ・ヤーガ
リーバーマン;フリオーソ
アデス;「これらの前提は警告される」
シベリウス;前奏曲(組曲『テンペスト』より)
ルーダース;ツンドラ
キルマイヤー;ワルツ「震えと車」 ("Zittern und Wagen")
ヒナステラ;マランボ(組曲『エスタンシア』より)
ガーシュウィン;プロムナード
ショスタコーヴィッチ;タヒチ・トロット
カバレフスキー;ギャロップ(組曲『道化師』より)
 
ナターシャ・コルサコワ(Vn) ウルフ・クラウゼニッツァー(指揮) シュロス・ヴェルネク室内管
モーツァルト;Vn協第4・7番(ambitus)
先月、第1・5番(BALTHASAR)を買ったナターシャ嬢、思いの外の佳演であったので、他の盤を探したところ、これが見つかったのでオーダーしてみた。
同じモーツァルト、同じ指揮者とオーケストラだが、レーベルは異なる。
ブックレットのバイオによれば、ヴァイオリニストは1973年生れ、録音は1993年ゆえ、芳紀20歳の演奏ということになる。
 
シュテパン・トゥルノフスキー(Fg) ヨハネス・ヴィルトナー(指揮) ウィーン・モーツァルト・アカデミー ほか
モーツァルト;Fg協 ほか(NAXOS)
昨秋、大阪センチュリー響を指揮したマルティン・トゥルノフスキーの子息が、ウィーン・フィルのFg奏者。
先日、『200CD ウィーン・フィルの響き』をパラパラめくっていて、このCDが紹介されているのが目に留まった。
佐々木フォルカーの部屋さんがコメントを書いておられて、
19歳でウィーン国立歌劇場オケに入団を果たしたという『天才』である。彼の音は、(略)随分と"インターナショナル"な傾向にあるといえるだろう。抜けがよく、音像はクリア。
Fg協は好きな曲なので、いちど聴いてみようとオーダーしたもの。何の変哲もないNAXOS盤で国内の音盤屋でも入手しやすいものだが、JPCでは5ユーロ強と、やや安かった。
エルンスト・オッテンザマーによるCl協マルティン・ガブリエルによるOb協と、同じくウィーン・フィル団員による2曲をカプリング。
 
ジャン・ギユー(Org) エドゥアルド・マータ(指揮) ダラス響
ジョンゲン;協奏交響曲 ほか(Delos)
ジョンゲンの名作、協奏交響曲。
既にフォックス & プレートル盤(EMI)は架蔵しているが、いつぞやどこかのWebpageで当盤を熱烈に推奨している記述を読んだ(それがどこだったかは忘れてしまって、見つけられない(激汗))。
店頭でよく見かけた盤なのだが、いざとなると不思議に姿を消しているもので(苦笑)、JPCにオーダー。
すると、とたんに京都の音盤店のワゴン・セールに出てきたのだから、皮肉なものである。(-_-;)
1994年の録音、サン・サーンス;交響曲第3番をカプリング。
 
ウラディミール・スピヴァコフ(Vn) ジェイムズ・コンロン(指揮) ケルン・ギュルツェニヒ管
ハルトマン;葬送協・交響曲第2・4番(CAPRICCIO)
このところ好演が続いているスピヴァコフのCAPRICCIO盤、ハルトマン作品が出るというのでオーダーしたもの。
以前には珍曲の部類だったが、先だってイザベル・ファウスト盤(ECM)がリリースされるなど、見直されつつあるようだ。
現物が届くのを待っている間に、『レコード芸術』2003年1月号の「海外盤試聴記」で長木誠司氏が紹介され、
第2楽章の哀調こもった歌い上げ、もの哀しい美音と激情を秘めた切ない表情、奥ゆかしいポルタメントで泣かせる。
と讃辞を呈しておられる。
 
アリアドネ・ダスカラキス(Vn) ログリット・イシャイ(P)
ブラームス;Vnソナタ第3番 & ドビュッシー;Vnソナタ ほか(CARPE DIEM)
Musikproduktion Jürgen Höflichというサイトがあり、とんでもないマイナーな曲のスコアをオンライン販売している。
このサイトをあれこれ見ているときに、このCDが目についた。
レーベルの公式Webpageで試聴してみると、なかなか良さそうなので、JPCにオーダーしたもの。
ギリシャ系の姓だが、ヴァイオリニスト本人はアメリカ・ボストン生まれ、ジュリアード音楽院でシモン・ゴールトベルクに師事したと、ブックレットのバイオにある。
モーツァルト;Vnソナタ 変ロ長調K.378サン・サーンス;序奏とロンド・カプリチオーソをカプリング。
 
ナタリア・ロメイコ(Vn) オルガ・シトコヴェツキー(P)
グリーグ;Vnソナタ第1〜3番(DYNAMIC)
これは『クラシックプレス』誌第13号で情報を得たディスク(同誌は次号で休刊するとか)。
平林直哉氏のコメントに曰く、
若さに満ち満ちた輝きと張りと、そして艶のある音色。(略)実のぎっしりとつまった果実のような充実感。
グリーグの3曲は、ずっと気になっている作品で、折に触れて音盤を蒐集していることからオーダーしてみたもの。
ロメイコはロシア・ノヴォシビルスク生れ、のちイギリスに渡ってメニューインのスクールで学んだそうである。2000年にパガニーニ国際コンクールで優勝、翌年7月には東京オペラ・シティで堤俊作(指揮) ロイヤル・メトロポリタン管と共演したとのこと。
 
レオニード・ゴロコフ(Vc) ニコライ・デミデンコ(P)
シューベルト;幻想曲・アルペジオーネ・ソナタ ほか(AGPL)
シューベルトの作品の中で斉諧生が最も愛好する2曲のカプリング! 買わざるべからずとオーダーしたもの。
もちろん幻想曲はVnのための作品、ここに聴かれるのはゴロコフ自身によるVc用の編曲である。同様に編まれたVnソナチネ第1番をカプリング。
これまた現物が届くのを待っている間に、『レコード芸術』2003年2月号の「海外盤試聴記」で紹介されてしまい、少々口惜しい。(^^;;;;
 
ジェイムズ・エーネス(Vn) エドゥアルド・ローレル(P)
クライスラー;Vn作品集(ANALEKTA)
このところ注目しているエーネスの新録音が出たのでオーダー。
愛の悲しみ愛の喜び悪魔のトリルウィーン奇想曲美しきロスマリンレシタティーヴォとスケルツォ等々、15曲を演奏している。

 音盤狂昔録平成15年1月分を追加。

 このところ購入したLP・CDの情報をシュミット・イッセルシュテット・ディスコグラフィに追加。


2月5日(水): 

 

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) ロンドン響
モーツァルト;交響曲第39・41番(Sound Dynamics Associates)
毎日、拝読しているClassical CD Information & Reviewsさんで紹介されていたSound Dynamics Associatesに、イッセルシュテットの復刻盤をオーダーしてみた。送料含め1,700円ほど。
LPでは架蔵しているが、CDで気軽に聴けるのなら有り難い。
上記Webpageで「盤面はCDではなくCD−Rで,解説書はなく,ジャケットやCDケース裏の曲目一覧はインクジェットプリンターで印刷してあり,いかにも愛好家の手作りといった印象」と書いておられるとおりの仕上がり。
試聴してみたところ、盤面のホコリ等の音は聞こえるが、自分でLPを再生する時のことを考えれば、きれいなものである。
音色の精彩は、LPと直接比較しない限り、満足できよう。かなり柔らかい音になっている。
上記Webpageでは「ハイエンドの装置でLPを再生したときの黒光りした存在感のある素晴らしいサウンドキャラクターとクオリティ」と評価しておられるので、盤によって差があるのかもしれない。

2月4日(火): 

 

鈴木秀美(指揮、Vc) オーケストラ・リベラ・クラシカ
ハイドン;交響曲第15・44番・Vc協第1番(TDK)
この団体は3か月に1度のペースで演奏会を開き、その録音を次の演奏会で販売するというサイクルで活動する計画だそうだが、着実に進んでいるようで、第3回のコンサートがCDになった。
2002年11月29日、浜離宮朝日ホールでのライヴ、Vc協は鈴木氏にとって再録音になる。
1枚目・2枚目とも上乗の出来映えだったので、今回も期待して購入。
 
ゲザ・アンダ(指揮、P) ウィーン響
モーツァルト;P協第20・21番(DENON)
福島章恭『モーツァルトをCDで究める』で絶讃されていた演奏。
命を刻む時計の歯車が、いまにも使命を終えて止まってしまうような、あるいは、その音に耳を澄ませて『終わりの時』を待つような諦念」(第20番第1楽章カデンツァ)
生への諦念に彩られた『秋の音楽』であり、(略)もはや『黄泉の国』を漂う小舟ということができよう」(第21番第2楽章)
1973年の録音で、上掲書が出てからずっと探していたところ、今日、ふと立ち寄った大型新古書店の片隅で発見したもの。
 
青木十良(Vc)
バッハ;無伴奏Vc組曲第6番(N&F)
桐朋学園等で教鞭を執られたチェロの大家が、85歳にして録音されたバッハ。
第6番だけで1枚、しかもレギュラープライスというのに、いささか「退いて」しまっていたのだが、先だって、信頼できる知人からメールでお薦めをいただき、購入を計画していたもの。
店頭在庫が徐々に減ってきているので、そろそろ…と思い、レジへ持参した。

2月2日(日): 

 

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) 北ドイツ放送響 ほか
モーツァルト;交響曲第39番 ほか(自主製作、LP)
某音盤店から「北ドイツ放送の自主製作盤でイッセルシュテットの演奏が入荷した」との報せをいただいたので、急遽、本業(休日出勤)の帰りに立ち寄る。
このモーツァルトはディスコグラフィにも未掲載だったもので、1972年9月末、ハンブルク・ムジークハレで録音されたものとのこと。
彼が最も愛したモーツァルトの貴重な記録であり、驚喜して購入。
カプリングはイッセルシュテットの跡を継いだモーシェ・アツモンによるドビュッシー;牧神の午後への前奏曲ラヴェル;「ダフニスとクロエ」第2組曲
 
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) 北ドイツ放送響 ほか
ブラームス;交響曲第2番(自主製作、LP)
↑と同時に入荷したもの。データはディスコグラフィに掲載済みだが現物は未架蔵、これまた驚喜して購入。
1961年1月2日(?)録音とする資料もあるが、このLPには日付が入っていない。ただ、ジャケット裏の文面からすると1963年に作製されたもののようだ。
こちらはモノラル録音。
 
ゲルト・アルブレヒト(指揮) ハンブルク・フィル
マーラー;交響曲第9番(insider)
アルブレヒトのライヴ盤は、タワーレコードあたりでブラームス;交響曲全集を見かけていたが、今ひとつ食指が動かなかった。
今日、↑の音盤店で、このマーラーを見かけ、曲目に惹かれて購入。なんと1,000円にも満たない廉価だった。
録音データがはっきり書かれていないが、1991年9月の収録であろうか。
 
ヴァッサ・プシホダ(Vn) ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) 北ドイツ放送響 ほか
ドヴォルザーク;Vn協 ほか(Podium)
このレーベルは、チェコの民族派ヴァイオリニストの名手・プシホダ(1900〜60)のCDを数枚リリースしているが、欠番だった"POL-1007-2"が出ているのを見つけ、飛びついて購入。昨年の新譜とのこと。
メインは標記のドヴォルザークで、1950年5月16日の録音と記されており、北ドイツ放送局の正規音源からのCD化。シュミット・イッセルシュテットの音盤収集としても大収穫。
この曲はプシホダの十八番で、1943年のSP録音(パウル・ファン・ケンペン(指揮) ベルリン国立歌劇場管、SYMPOSIUMほか各社から復刻)、1956年の放送録音(ハンス・ミュラー・クライ(指揮) シュトゥットガルト放送響、Podium)に続いて3つ目の音源ということになる。
ややレンジが狭い感じもするが、年代を考えれば優れた音質。特に独奏Vnは鮮明に録れている。
プシホダによる小品3曲に加えて、アルノルト・ロゼーアルマ・ロゼーのSP録音を復刻している。
前者はウィーン・フィルのコンサートマスターでマーラーの妹婿にあたる著名なヴァイオリニスト、後者はその娘。
彼女も優れたヴァイオリニストであったが、後年、ナチスの手によってアウシュヴィッツ強制収容所に送られ、そこで女性だけのオーケストラを指導、1944年に病死するという、数奇な運命を強いられた。
今回初めて知ったのだが、アルマ・ロゼーは一時期、プシホダと結婚していたとのこと。その縁からのカプリングというわけである。
このCDには、アルマが父親と共演したバッハ;2本のVn協が収められている(1928年録音、以前BIDDULPHレーベルからも出ていた)。

2月1日(土): 昨年7月28日に30万アクセスを達成してから半年、あっという間に40万アクセスに達しました。引き続き御愛顧に御礼を申し上げます。
 なお、勝手ながら記念イベントなどは50万アクセスまでお待ち下さいませ。<(_ _)>

 

福島章恭(指揮) ミルテの花女声合唱団 ほか
「Messe à trois voix」(U.R.F.)
『モーツァルトをCDで究める』(毎日新聞社)や宇野功芳師や中野雄氏との共著で知った福島章恭氏のCDが出ているというので、アリアCDにオーダーしたもの。
氏の合唱指揮者としての手腕を確かめたい。
タイトルは、収録されているカプレ;三声のミサ(抜粋)から。
その他、
三善晃;「光のとおりみち」・「あの日から」
ラインベルガー;宗教小品集
ブルックナー(福島編);アヴェ・マリア
林光;長くて短い六つの歌
を演奏している。
ピアノは古門由美子
 
KAO(Vn) ほか
「オーバーチュア」(GREEN ENERGY)
中古音盤堂奥座敷2002年の5盤で、鈴木さんが第5席に挙げられた盤を山野楽器にオーダーしていたもの。
ミュージカルには馴染みがないが、鈴木さんの御推輓ゆえ聴いてみたい。
なお、レーベルの公式Webpageは→ここを押して
 

平成14年10月14日(祝): 「名匠列伝」にハンス・シュミット・イッセルシュテットを掲載。
平成14年5月25日(土):黄金週間中のウィーン旅行の顛末を「維納旅行記」として公開。
平成13年2月3日(土):ドメイン"www.seikaisei.com"を取得しサーバーを移転。「音盤狂日録」の過去ログを「音盤狂昔録」として公開。
平成12年9月10日(日):「提琴列伝」に、ミクローシュ・ペレーニを掲載。
平成12年1月8日(土): バッハ;無伴奏Vc組曲聴き比べを掲載。
平成11年10月24日(日): ラハティ交響楽団シベリウス・チクルス特集を掲載。
平成11年8月28日(土): 「逸匠列伝」にカール・フォン・ガラグリを掲載。
平成11年5月9日(日): 「作曲世家」にリリー・ブーランジェを追加。
平成10年5月5日(祝): 「作曲世家」にステーンハンマルを掲載。
平成10年2月8日(日): 「逸匠列伝」にルネ・レイボヴィッツを掲載。
平成9年11月24日(休): 「名匠列伝」に、アンゲルブレシュトを追加。
平成9年9月15日(祝): 「畸匠列伝」に、マルケヴィッチを掲載。
平成9年8月24日(日): 「名匠列伝」にカザルスを追加。
平成9年8月8日(金): 『斉諧生音盤志』を公開。



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