音盤狂日録


1月29日(木): 

 

マンハッタン・ジャズ・クインテット ジェームズ・マック(指揮) 大阪センチュリー響
「テイク・ファイヴ」(アポロン)
好きな大阪センチュリー響の未架蔵盤が某オークションに出品されていたので落札したもの。
とはいえジャズのグループとの共演で、オーケストラの公式Webpageのディスコグラフィには掲載されていない盤である。
1995年12月16日、ザ・シンフォニー・ホールでのライヴから、標題作品など5曲を収録している。
念のためMJQのパーソネルを記しておくと、ルー・ソロフ(Trp)、ジョージ・ヤング(Ts)、デヴィッド・マシューズ(P)、シャーネット・モフェット(Cb)、ヴィクター・ルイス(Ds)。
なお、管弦楽編曲はピアニストの手になる。

1月28日(水): 

 

ミエチスラフ・ミェジェイェフスキ(指揮)ワルシャワ国立歌劇場管 ほか
シマノフスキ;歌劇「ロジェ王」・バレエ音楽「ハルナシー」(OLYMPIA)
シマノフスキ畢生の大作、「ロジェ王」の世界初録音盤。1965年9月にワルシャワで録音されたもの。ポーランドMUZA音源。
以前、英AURORA盤LPを入手しているが、CDが出ているというのでずっと気に懸けていたところ、某オークションに出品されたので落札した。
記録によれば、1965年11月23日のワルシャワ国立歌劇場再建記念の公演で、この作品が採り上げられたというので、それに向けて録音されたものであろうか。2カ月前というのは少し早いような気もするが…。
カプリングの「ハルナシー」も、1965年3月の録音。
 
テレサ・シュティッヒ・ランダル(Sop) ハンス・ロスバウト(P)
「歌曲リサイタル」(INA)
1956年7月31日、エクス・アン・プロヴァンス音楽祭でのライヴ録音で、ロスバウトがピアノを弾いている珍盤。
以前、仏fnac-RappelレーベルのLPを入手している音源だが、ロスバウトの古典派演奏については、いずれWebpageを作成公開したいという目論見があり(もちろん未着手)、そのための資料蒐集として、某オークションで落札した。
モーツァルト(3曲)、シューベルト(4曲)、ブラームス(4曲)、R・シュトラウス(2曲)、ドビュッシー(4曲)が歌われており、アンコールのシューベルト;「鱒」シューマン;「献呈」も、収録している。
 
寺井尚子(Vn) リシャール・ガリアーノ(アコーディオン) ほか
「オール・フォー・ユー」(ONE VOICE)
リシャール・ガリアーノのことをWebで検索していたら、この録音セッションに参加していることがわかり、何とか安く入手できないかと思っていたところ、某オークションに出品されたので落札した。
2001年8月に東京のスタジオで収録された、ヴァイオリニスト自身がプロデュースしたアルバムで、数年前にガリアーノとステージで共演して以来、いつか一緒にレコーディングを…と念願していたそうな。
全9曲中、ガリアーノはピアソラ;「リベルタンゴ」と自作マルゴーのワルツで演奏している。
その他の収録曲は、ジョビン;「おいしい水」ドビュッシー;「月の光」マンシーニ;「ひまわり」や寺井のオリジナル曲等。

1月26日(月): 

 

桐山建志(Vn) 大塚直哉(Cem)
バッハ;Vn作品集 Vol.2(ALM)
昨年3月に第1巻が出た、桐山さんのバッハ;Vn作品集の第2巻が出ているのに気がつき、公式Webpageから通信販売を申し込んだもの。
今回の収録曲は、
ハ長調無伴奏Vnソナタ第3番
ハ短調Vnソナタ第4番を対にして、
更にVnソナタ ト長調 BWV1021と、Vnソナタ第2番をCem独奏に編曲したCemソナタ ニ短調 BWV964をカプリングしている。
またブックレットには大塚氏のインタビューが掲載され、「バッハのヴァイオリン曲とチェンバロ曲の間に、リュートの響きが存在したのではないか」という見解を披露しておられる。
2002年7月及び2003年9月に山梨県・牧丘町民文化ホールで録音されたもの。
 
イレーネ・ヨアヒム(Sop) ルネ・レイボヴィッツ(指揮) 室内管 ほか
ベルク;4つの歌曲(op.2) ほか(米DIAL、LP)
米DIALレーベルの#15(レコード番号)に、レイボヴィッツの演奏が含まれているなんて、ずっと気がついていなかった。
Web上の知人から御教示いただくと同時に、かのeBayに出品されていることをお知らせいただいた。
既に某オークションだけでも相当な時間と労力と資金を費やしているのに、eBayまでは…と逡巡したのだが、レイボヴィッツ音源の魅力には勝てず、落札したもの。
初めてのeBayだったが、システムがYahoo!オークションに似ている(逆かな)のと、英作文に苦労しなくても出品者に連絡できるようになっているので、比較的楽に利用できた。アメリカから約2週間で到着。
なお、ベルクの作品2は、元来ピアノ伴奏のところ、レイボヴィッツが室内管用にオーケストレーションした…とライナーノートにある。
そのほか7つの初期の歌ClとPのための4つの小品などを、別な演奏者によって収録している。

 今日届いたLPの情報をレイボヴィッツ・ディスコグラフィに掲載。


1月25日(日): 

 一昨日届いたCDの情報を宇野功芳・ディスコグラフィに掲載。

 昨日・一昨日の演奏会の情報を演奏会出没表に追加。


1月24日(土): 

 ミラーズ・フェスティヴァル 第2日を聴く。会場は、もちろん引き続きやまと郡山城ホール
 週末ということで、昨日よりは少し入りが良かったようだが、それでもまだまだ寂しいもの。こういう素晴らしい企画に、もっと人が集まるようになるには、どうしたらよいのだろう?

2日目は「フランス」がテーマで、
メシアン;黒つぐみ (Fl,P)
フォーレ;Vnソナタ第2番 (Vn、P)
ドビュッシー;Vcソナタ (Vc、P)
プーランク;Flソナタ (Fl、P)
ラヴェル;P三重奏曲 (Vn、Vc、P)
というもの。
 
今日のベストはフェドートワ
ヴィブラートを抑制した清潔な吹奏と正確な音程、多彩な音色が素晴らしい
メシアンでは不安や暗さから焦燥感のようなものまでを描写し尽くしていた。
いっそう魅了されたのはプーランク
この曲については、最初の1小節の吹きぶりで全てが判ると言われる。
フェドートワの入りは、実にさり気ない落ち着いた雰囲気。果たして、全曲がそのキャラクターを反映することとなった。
第2楽章の主題提示では、渋い音色の選択、フレージングに感嘆、演奏が進むにつれて、プーランクの楽譜から、東洋的な諦観が浮かび上がってくる趣があった。
この人も、日本での知名度はあまり高くないようだが、まこと注目すべき名手であろう。
 
ファウストフォーレは、理知的な音楽づくりから優しさが漂う、美しいヴァイオリン。
ここでも第2番を選曲するところが渋いところ。
問題はピアノで、ファウストの芸風に対しては強打しすぎの憾みを遺した。部分部分をとれば、ずいぶん美しい音を紡いでいるところもあるのだが。
 
ドビュッシーを共演したメルニコフルーディンは、面白いと言えば面白い出来になった。
最初は、ちょっとチャイコフスキー風?と思ったのだが、聴き進むにつれ、この「濃さ」は、南欧風だ…と気がついた。
例えばラヴェル;道化師の朝の歌のような。
メルニコフはバルセロナに家を構えているそうだが、そんなことでも反映したか。
これがドビュッシーかと問われると口ごもらざるを得ないにしても、説得力の強い音楽で、斉諧生としては気に入った演奏。
ルーディンの腕もますます冴えを見せ、音色の多彩さ、音程の確かさ、ピツィカートの美しさ、瞠目した。
この人も、もっともっと知られるべきチェロ奏者である。
 
最後のラヴェルは、曲も佳し、管弦楽の如きスケールの大きさから、各自のソロの魅力まで、十二分に楽しめる出来映えであった。
 
明日の最終日は、本業の都合で参じることができず、バッハ;音楽の捧げ物を聴けないのが残念。
 
粒選りの演奏者たちといい渋い選曲といい、まこと好企画であり、今回の不入りにめげず、続けて開催されることを心から念願したい。

 演奏会から帰宅すると、荷物が1つ届いていた。

モーシェ・アツモン(指揮) 東京都響
バルトーク;弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽 ほか(DENON)
バルトークの管弦楽曲で最もポピュラーなのは管弦楽のための協奏曲だろうが、斉諧生の好みとしては、この所謂「弦チェレ」と弦楽のためのディヴェルティメントが上位に来る(もちろん「オケコン」も好きだが)。
ずっと蒐集してきたが、某オークションに未架蔵の音盤、しかも日本のオーケストラのものが出品されたので落札したもの。
1981年3月、習志野文化ホールでの録音で、デジタル初期のもの。最初はLPで発売されたが、CDの一般発売が始まって間もなく新しいメディアで発売された。その後、再発売されたことがあったろうか?
ルーマニア民俗舞曲(ヴィルナーによる管弦楽編曲)をフィルアップ、総演奏時間35分39秒という、今ではありえないくらい「盛り」の悪いディスクである。

1月23日(金): 

 ミラーズ・フェスティヴァル 第1日を聴く。会場は、やまと郡山城ホール
 ピアニストのアレクサンドル・メルニコフが音楽監督格で、彼の知友3人とともに来日、この奈良のホールのみの公演ということである。
 奈良県の地理に疎い斉諧生、大和郡山とはずいぶん遠いところかと思っていたのだが、奈良市の南に隣接しており、大阪市内から1時間程度で来れるホールだった。
 もっとも、やはり地の利が悪いというイメージが強いのか、客席の入りは4割程度。あとで述べる演奏内容の高さを考えると、まことに勿体ないことであった。

共演者3人のうち、斉諧生が最も期待していたのはイザベル・ファウスト
彼女のバルトークアルバムは「目から鱗」の名演で、以前からいちど実演に接したいと願っていたもの。
しかも今日の曲目は偏愛のシューベルト;幻想曲。これが期待せずにおかれようか。
冒頭、ピアノのトレモロに続いて入るヴァイオリンが、遅めのテンポでひっそりとした pp を維持、夢見るような雰囲気を醸し出す
いきなり大声で歌い出す演奏も多い中、実に素晴らしいアイデアと感じ入った。
ただ、斉諧生の好みとしては、アレグレットにテンポが上がってから、もっともっと歌を紡いでほしかったところ。その歌の中からシューベルトのファンタジーが次から次へとこぼれ落ちてゆく…という曲だと思うのである。
ファウストは、非常に堅実な弓遣いで、端正に音楽を奏でてゆくのだが、この点で欲求不満が残った。現代のヴァイオリニストには不向きな曲になったのだろうか?
 
シューマン;P三重奏第2番は、かなり演奏頻度の低い曲ではなかろうか。
この曲目の渋さは、当フェスティヴァルの特色で、室内楽ファンには素晴らしい企画だったろうと思う。
第1楽章第2主題では、ようやくファウストの優しい歌を聴くことができ、ほっとした。
見事だったのは中間の2つの楽章で、ヴァイオリンとチェロの音の融け合い・和声感がまことに美しかった。
これはチェロのアレクサンドル・ルーディンの力が大きかったと思う。あまり知名度の高い人ではないが、全体を包み込むような役割を果たし、アンサンブルをまとめあげており、相当に高い実力の持ち主と聴いた。
音楽の悩ましげなたゆたい、心の底の迷宮を彷徨うような足取り、「シューマネスク」とはこのことか…と蒙を啓かれる思いがした。
この曲では、本当に素晴らしい音楽を聴くことができた。今日のハイライトであり、音楽祭の白眉ではなかったか。
 
休憩を挟んで、そのルーディンが独奏するメンデルスゾーン;Vcソナタ第1番
この作曲家のチェロ作品では第2番がよく演奏される。ここでも選曲の渋さが目を惹く。
地味ながら優しい上にも優しく、聴いて飽かぬ趣の、本当に良い音楽だ、と思わされた。
包み込むようなチェロを堪能。
 
最後のウェーバー;三重奏曲は、ちょっとつかみどころのない曲だったが、第3楽章のFlソロの美しさ、実に癒される音楽であった。
マリア・フェドートワの巧さには舌を巻いた。明日の彼女の独奏に、大きく期待を膨らませて、帰途につくことができた。
 
今日はドイツ・ロマン派の楽曲を集成していたが、少し問題に感じたのは、メルニコフのピアノが、あまりに非ドイツ的なアプローチであったこと。
唐突なアクセントや、Vn等を押し潰すようなバランスなど、疑問の点が少なくなかった。

 演奏会前に荷物が届く。また、帰途に音盤屋で新譜を数点購入。

エサ・ペッカ・サロネン(指揮) バーデン・バーデン南西ドイツ放送響
レーガー;ロマンティック組曲・モーツァルト変奏曲(ALLEGRIA)
サロネンにレーガー録音があったとは…と吃驚してアリアCDにオーダーしたもの。
もっとも、ディスコグラフィには掲載されているので、斉諧生が迂闊だっただけなのだが。
ただし、当盤には2曲ともサロネンの指揮と表記されているが、ディスコグラフィにあるaurophon盤では、ロマンティック組曲はツァグロセクの指揮となっている。
別音源という可能性もあるが、おそらく当盤の表記ミスではなかろうか。
 
フランソワ・フレデリック・ギイ(P) パーヴォ・ベリルンド(指揮) ロンドン・フィル
ブラームス;P協第2番(naive)
演奏会終了後に遅くまで開いている音盤屋に立ち寄ると、ベリルンド(ベルグルンド)の新譜が並んでいたので購入。
珍しくロンドン・フィルを振っており、レーベルも初めて顔を見せるところだ。
ピアニストはパリ音楽院でドミニク・メルレクリスチャン・イヴァルディに学んだとのことで、前にアンヌ・ガスティネルとのブラームス;Vcソナタ(VALOIS)等で見かけていた人である。
2003年5月31日、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音。
 
アンヌ・ガスティネル(Vc) エマニュエル・クリヴィヌ(指揮) リヨン国立管 ほか
Vc協名作集(naive)
そのガスティネルの既発売協奏曲録音が、3枚まとめて廉価再発されていたので購入。クリヴィヌの指揮というのも見落とせない。
収録曲は、
ハイドン;Vc協第1・2番
この両曲はユーリ・バシュメト(指揮) モスクワ・ソロイスツの付け。
(1998年5月録音、カザルス遺愛のゴフリラーを使用)
ドヴォルザーク;Vc協 & ブロッホ;「シェロモ」
(1996年7月録音)
サン・サーンス;Vc協第1番 & ラロ;Vc協 & フォーレ;エレジー
(1995年録音)
 
ローラ・ボベスコ(Vn) ジャック・ジャンティ(P)
フォーレ;Vnソナタ第1・2番 ほか(Philips)
1980年3月に録音されたもの。国内盤LPで架蔵していたはずなのだが、音盤棚を掻き回しても見当たらない。
CDが未架蔵なのは間違いないので、某オークションで落札したもの。
「子守歌」アンダンテをフィルアップ。
 
宇野功芳(指揮) アンサンブル・フィオレッティ
「日本抒情名歌名作選III」(MUSIKLEBEN)
宇野功芳師の新譜である。
先だって第2集をようやく手に入れ、この稿の記事を書いていたとき、MUSIKLEBENのWebpageをチェックしたら、なんと第3集発売の情報を見つけた。
慌ててアリアCDにオーダーしたもの。
例によって「東京ラプソディー」「夜来香」「リンゴの唄」等々、戦前〜戦後の流行歌など25曲が女声合唱で歌われている。
中に1曲、ずいぶんテイストの違う曲があったのでブックレットで確認すると、「恋するニワトリ」なる谷山浩子の作品だったので少々吃驚。1985年にNHK「みんなのうた」で放送されたものだそうな。
2003年1月30日、府中芸術の森「ウィーン・ホール」で収録された。
それにしても、若い時分に愛唱した歌へのノスタルジーというのは強烈なのだと感心させられる。この分で行くと、20年くらい後、今は若手評論家として知られる某氏が1970年代アニメーションの主題歌・挿入歌等を録音して売り出す、というようなことになるのだろうか。
 
アマディンダ・パーカッション・グループ ほか
ライヒ;18人の音楽家のための音楽(Hungaroton)
ケージ作品集以来、贔屓にしているハンガリーの打楽器アンサンブル、アマディンダの新譜が出ていたので購入。
1990年5月18日、ブダペシュトのリスト音楽院コンサート・ホールでのライヴ録音で、アマディンダの4人以外に14人のハンガリーの演奏家が加わっている。
ライナーノートは作曲家自身が執筆しており、「私の夢を満たしてくれた」との讃辞を呈している。

1月22日(木): 

 

ルドルフ・バルシャイ(指揮) ユンゲ・ドイチェ・フィル
マーラー;交響曲第5・10番(BRILLIANT)
第10番はバルシャイによる復元版ということで話題になっているもの。2枚組1,300円という廉価でもあり、購入してみた。
第5番が1999年、第10番が2001年9月、ともにベルリンでの録音。
 
エヴァ・クピエツ(P) スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮) ザールブリュッケン放送響
ショパン;P協第1・2番(OEHMS)
クピエツはイザベル・ファウスト(Vn)との共演盤等で名前を知っているピアニストだが、独奏者よりも指揮者で購入した盤である。
Mr.Sのショパンは、たしかルービンシュタインワイセンベルクとの共演盤があったはず。後者は未架蔵だが、前者では独奏ともども堂々たる演奏振りだったと記憶している。
国内盤は既に発売されているが、廉価な輸入盤が店頭に並ぶのを待っていたもの。
2003年9月の録音。
 
ウラディーミル・トンハー(Vc) ほか
バッハ;無伴奏Vc組曲第3・5番 ほか(CROWN)
一昨年に第1・2番を中古格安で入手したトンハーのバッハ、続巻が某オークションに出品されていたので落札したもの。
高橋悠治(P)が付けたシュニトケ;Vcソナタ第1番(1978年)をカプリングしている。
1996年3月、秋川キララ・ホールでの録音。
第4・6番があれば全曲になるが、たしか収録されていなかったはずである。

1月21日(水): 

 

豊田耕児(指揮) 群馬響
シューベルト;交響曲第8番 & メンデルスゾーン;交響曲第4番 ほか(CAMERATA)
豊田さんのヴァイオリンが好きなこともあって、彼が群馬響を指揮した盤も、目についたら購入するようにしている。
「イタリア」はLPで架蔵済みだが、「未完成」は未架蔵ゆえ、某オークションに出品されたCDを落札したもの。
カプリングはウェーバー;序曲「オベロン」、これは初出LPでは「イタリア」と組まれていた。
「未完成」は同じ作曲家の交響曲第4番「悲劇的」と裏表だったのだが、そちらはどうなっているのだろう?
シューベルトは1984年3月、他は1980年4月の録音である。
 
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) 北ドイツ放送響 ほか
パーセル;歌劇「ディドとエネアス」 & ヘンデル;歌劇「ロデリンダ」(抜粋)(URACANT)
某オークションで吃驚、イッセルシュテットの未知の音源が出品されている!
もしや海賊盤ではと思ったが、商品画像には紛れもなく北ドイツ放送のセイウチ印が映っており、正規音源と判断して、落札したもの。
ライナーノートを読むに、どうやらヘルマン・プライ(1929〜98)の追悼盤のような意味でリリースされたCDらしい。
パーセル作品ではエネアス役を、ヘンデル作品ではベルタリオ役を、25歳頃の彼が歌っている。
前者のディドはマルタ・メードル、後者の名題役はオーゼ・ノラマ・レフベリ
いずれもドイツ語による歌唱で、1955年1月14日と1956年1月3〜4日の録音。

 今日届いたCDの情報をシュミット・イッセルシュテット・ディスコグラフィに掲載。


1月20日(火): 

 

カール・リステンパルト(指揮) ザール室内管 ほか
バッハ;ブランデンブルク協第4番 & モーツァルト;協奏交響曲K.297 ほか(SDV)
書籍 "KARL RISTENPART" (Charles W. Scheel 著、Saarbrücker Druckerei und Verlag 刊、1999年)の附属CDである。
記憶に間違いがなければ、昨年9月頃にクラシック招き猫でリステンパルトのバッハ;フーガの技法が話題になったおり、どなたかの書き込みで、
ドイツ語の評伝が最近出版され、附属のCDには、夫人や子息と共演したバッハ;ブランデンブルク協奏曲の一部などが含まれている。
という情報に接した。
彼のブランデンブルク協はAccord盤CDを愛聴しており、ぜひ一部なりとも耳にしてみたいと思い、あちこちの通販サイトやドイツの古書サイトで捜してみたが見つからない。
もしやと思って東京のアカデミアに問い合わせてみると、在庫は切らしているが取寄せ可能、という回答だったのでオーダーしてみた。
待つこと3月(航空便料金を節倹したため)、ようやく手許に届いた。
A4判の大型本で、168頁と薄めだが、写真も多く、演奏会記録もまとめられている。ただ、ディスコグラフィがCD化された分だけというのは寂しい。
さて、目的の附属CDだが、期待以上の内容だった。
バッハ;ブランデンブルク協奏曲第4番
ゲオルク・フリートリッヒ・ヘンデル(Vn) クルト・クロム & ホルガー・リステンパルト(Fl)
(1967年5月20日)
モーツァルト;協奏交響曲K.297
ピエール・ピエルロ(Ob) ジャック・ランスロ(Cl) ギルバート・クーシエ(Hrn) ポール・オンニュ(Fg)
(1954年4月28日)
ルーセル;小管弦楽のための協奏曲
(1955年3月19日)
ジョリヴェ;Fl協
ジャン・ピエール・ランパル
(1960年5月5日)
と、計70分を収録しており、いずれも音質は良好。
 
ピエール・フルニエ(Vc) ジャン・フォンダ(P)
ブラームス;Vcソナタ第1・2番 & グリーグ;Vcソナタ ほか(Philips)
フルニエ晩年の録音(1984年)、国内盤だが他で見た記憶がない。
「チェロの貴公子」の録音は、壮年期の有名な盤は今ひとつ好みではないのだが、晩年のものは比較的しっくり来ることが多いので、某オークションで落札してみたもの。
CD2枚組で、標記3曲以外に、ブラームス;Vcソナタ ニ長調(Vnソナタ第1番「雨の歌」のVc版)を収めている。
なお、ピアニストは子息。
 
新井裕治(指揮) 柏原市少年少女合唱団 ほか
柴田南雄;銀河街道 ほか(自主製作)
柴田先生のシアターピース作品(1993年作曲)の録音が某オークションに出ていた。
たしか音源としては唯一のものの筈ゆえ、落札したもの。
1995年7月20日、いずみホールにおけるライヴ録音で、それに先立つフランス演奏旅行でも上演されたという。
小品3曲がフィルアップされており、うち鍾愛の曲フォーレ;ラシーヌの雅歌は、その演奏旅行で収録されたもの。
しかも地元ガブリエル・フォーレ合唱団との合同演奏、指揮はテレーズ・ファレ・フィジオ、あの名盤トマジ;12のコルシカの歌を思い出さずにはいられない。

1月18日(日): 

 昨日届いたCDの情報を、リリー・ブーランジェ 作品表とディスコグラフィシュミット・イッセルシュテット・ディスコグラフィマルケヴィッチ・ディスコグラフィに掲載。


1月17日(土): 

 

ストックホルム・フィル ほか
「100周年記念名演集」(ストックホルム・フィル自主製作)
欣喜雀躍の8枚組が届いた。
先月下旬、ふと思い立って、どこかで自主製作盤が出ていないかと、北欧のオーケストラの公式Webpageをいくつか巡回してみたら、見事的中、ストックホルム・フィルが100周年記念盤を出していた。
このオーケストラは、75周年の記念盤をBISレーベルから出していて、それも素晴らしい内容だったが、今回も以下のような、感涙もののラインナップ。煩を厭わず全部掲げる。(録音日順、特記しないものはステレオ録音)
 
ワーグナー;「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
アルトゥーロ・トスカニーニ(1934年12月2日、モノラル)
 
ベルク;Vn協
ルイス・クラスナー(Vn) フリッツ・ブッシュ(1938年4月20日、モノラル)
 
バッハ;トッカータとフーガ ニ短調
レオポルト・ストコフスキー(1939年5月25日、モノラル)
 
ストラヴィンスキー;夜鶯の歌
ヴィクトル・デ・サバタ(1947年9月24日、モノラル)
 
ベートーヴェン;交響曲第8番・序曲「レオノーレ」第3番
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1948年11月13日、モノラル)
 
モーツァルト;交響曲第39番
ブルーノ・ワルター(1950年9月8日、モノラル)
 
R・シュトラウス;4つの最後の歌
セーナ・ユリナッチ(Sop) フリッツ・ブッシュ(1951年5月2日、モノラル)
 
チャイコフスキー;交響曲第5番
フェレンツ・フリッチャイ(1957年3月6日、モノラル)
 
ブラームス;交響曲第4番
オットー・クレンペラー(1958年4月16日、モノラル)
 
シベリウス;交響詩「ポヒョラの娘」
トール・マン(1958年4月27日、モノラル)
 
ロッシーニ;序曲「ウィリアム・テル」
カルロ・マリア・ジュリーニ(1960年4月1日)
 
レスピーギ;古代舞曲とアリア第1組曲(抜粋)
ピエール・モントゥー(1961年10月26日)
 
ブラームス;ハイドン変奏曲
コンスタンティン・シルヴェストリ(1962年3月14日)
 
ワーグナー;ジークフリート牧歌
ハンス・シュミット・イッセルシュテット(1963年5月22日)
 
R・シュトラウス;交響詩「ドン・ファン」
シクステン・エールリンク(1964年6月10日)
 
フォーレ;レクイエム
ラファエル・クーベリック(1964年9月23日)
 
シェーンベルク;室内交響曲第1番
ヤシャ・ホーレンシュタイン(1967年12月7日)
 
プロコフィエフ;交響曲第5番
パウル・クレツキ(1968年11月13日)
 
ドヴォルザーク;スラブ舞曲第1・3・8番
イシュトヴァン・ケルテス(1970年11月14日)
 
ウェーバー;序曲「オベロン」
ヨーゼフ・クリップス(1973年4月5日)
 
ドヴォルザーク;交響曲第6番
アンタル・ドラティ(1973年12月7日)
 
ブルックナー;交響曲第7番(ハース版)
ルドルフ・ケンペ(1975年4月9日)
 
オーベール;序曲「グスタフ三世」
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1976年5月5日)
 
アルヴェーン;交響詩「岩礁の伝説」
ヘルベルト・ブルムステット(1977年1月26日)
 
ベールヴァルド;交響曲第3番
イーゴリ・マルケヴィッチ(1978年9月13日)
 
過去の常任指揮者やスウェーデンらしい曲目にこだわらず、著名指揮者や名曲を並べているのが物足りないといえば物足りないが(ガラグリの指揮やステーンハンマルの作品が入っていない!)、それでもシュミット・イッセルシュテット、モントゥー、マルケヴィッチの3人が含まれているだけで、斉諧生としては卒倒しそうなくらいで、即座に購入手続。
スウェーデン・クローネ以外にドル・ユーロ・日本円で価格表示しているのも、音源の選択同様、国際的な売上を期待していることのあらわれであろう(129ドル・109ユーロ・14,000円)。
 
CDの製作はイギリスIMG社に委託されており、音質の傾向も同社が製造しているBBC LEGENDS シリーズに似ているが、生々しさやホールの空気感において優る。
BBCとスウェーデン放送の技術的な違いか、広大なロイヤル・アルバート・ホールとストックホルム・コンサート・ホールの音響の差か。
もちろん録音の古いものはそれなりの音質であるが、各年代ごとの良好な水準に達していると思われる。モントゥーのレスピーギなど初期のステレオ録音とは思えない素晴らしさ。
ただし、最も古いトスカニーニはアセテート盤のサーフェスノイズが強い。また、フルトヴェングラーやワルターは既出の音源だが、既発売盤を架蔵していないので、比較はしていない。
 
附属のブックレットも130頁以上の大部なもので、指揮者たちの写真が楽しく美しい。75周年記念盤に掲載されていた「1929年以降のディスコグラフィ」のような、データ的な貴重さのあるコンテンツがあれば、更に良かったのだが。
 
オーダーしたのが12月21日、「約2週間で配達」というメールが来たわりには時間がかかったような気もするが、クリスマス休暇の時期なのでやむを得ないか。
また、当初、クレジットカードに140万円(!)の請求があって仰天した。慌ててカード会社に連絡したところ、即座に口座から外して別に管理するよう措置してくれた。こうした際のカード会社の対応の鈍さ・悪さの評判を随分聞いていたので、少々意外、嬉しく思った。
その問題も、先日、差額の返金があった旨、連絡があったので、無事解決した模様である。
 
ゲオルク・ティントナー(指揮) ノヴァ・スコシア響
ベートーヴェン;交響曲第3番 & シベリウス;交響曲第7番(NAXOS)
ティントナー・メモリアル・エディションは、第1弾のモーツァルトを聴いて、指揮者はともかくオーケストラのスカスカした響きに少々幻滅、その後は買わずにおいたものの、シベリウスの後期交響曲とあらば購入せざるべからず。
早くにJPCのWebpageに新譜として掲載されオーダーをかけたものの、他盤の入荷待ちや郵送(船便?)に時間を要し、既に国内盤が店頭に並んでいる。
ドイツ系指揮者の後期シベリウス演奏は、ドイツ音楽的な和声法に足を取られて重くなる危険性があるのだが、オーストラリアやニュージーランド、カナダなど、非ドイツ圏での活動歴の方が長い人なので、もしかしたら、という期待も持つ。
ベートーヴェンは1988年3月30日、シベリウスは1999年1月19日のライヴ録音。
 
クリストファー・リンドン・ギー(指揮) アーンヘム・フィル ほか
マルケヴィッチ;管弦楽曲全集 vol.6(MARCO POLO)
第5巻を買ったのが2001年4月、しばらく間が空いたが、マルケヴィッチ作品集の続巻がリリースされたのでJPCから購入。
録音は1998年4月・1999年4月なので、ずいぶん寝かされていたことになる。
収録された3曲とも世界初録音で、特にディアギレフに委嘱され彼の本格的なデビュー作となったP協(1929年)は興味津々。
友人コクトーの詞に付曲したカンタータ(1929〜30年)、出世作「イカロスの飛翔」(1932年)を改訂した「イカロス」(1943年)をカプリング。
P協を少し聴いてみたが、なるほど「イーゴリ2世」と渾名されたのが頷ける、リトミックで軽快な、新古典風の洒落た作風である。これを17歳で書いていたのだから、まこと瞠目すべき才能だったに違いない。
 
ピエール・ローラン・エマール(P) 二クラウス・アーノンクール(指揮) ヨーロッパ室内管
ベートーヴェン;P協全集(TELDEC)
エマールとアーノンクールの全集が、JPCで17ユーロ強(邦貨2,250円程度)と、えらく安価で出ていたので購入。
余談になるが、斉諧生がクラシックを聴き始めた1980年代初めのこと、それまでバッハ以前の世界で活動していたアーノンクールが、突如として、コンセルトヘボウ管を振ってモーツァルトを録音しだした。
それまで四季以外で彼の音盤が一般的な評論で取り上げられることは皆無に近く(あとはせいぜいブランデンブルク水上の音楽くらい)、もっぱら博物館的音楽史の偏屈な研究・実践者というイメージだったから、そのモーツァルト演奏の刺激的な金管・ティンパニの扱いと強烈なテンポ、繰返し記号の忠実な励行等には、冷淡というより嘲笑的な批評が下されたように記憶している。
既に異端児というには随分歳をくっており、むしろドン・キホーテ扱いされていた彼が、今では現存する独墺系指揮者の中で最も有力な存在となり(少なくともコマーシャル的には)、保守本流の代名詞のようなウィーン・フィルと共演してほしい指揮者ナンバーワンに数えられるのだから、世人の転変、感慨に堪えず。
蓋し1998年総裁選の「変人」小泉純一郎氏が、いまや自民党を支えうる唯一の人材と目されるがごとし。
 
ペーター・オルト(P) アウリンQ
ブラームス;P五重奏曲 ほか(TACET)
以前、中古音盤堂奥座敷の合評会でフォーレ;P五重奏曲第2番を種々聴き比べた際に、非常に面白かったのが、オルトとアウリンQのCPO盤。
その組合せでブラームスを録音した、しかも高音質のTACETレーベルというのでJPCにオーダーしてみたもの。
P独奏によるヘンデル変奏曲をカプリング。
2003年、ケルン・ドイツ放送での録音。
 
潮田益子(Vn)
イザイ;無伴奏Vnソナタ全集(fontec)
実力派ヴァイオリニスト、潮田さんのイザイが未架蔵であったところ、某オークションに安く出品されたので落札したもの。
1993年11月、水戸芸術館での録音。
それにしても、こういう人を定期演奏会等に招かず、十代二十代の奏者ばかり起用する日本のオーケストラの風潮、どうにかならぬのか。
 
ドミニク・ド・ヴィリアンクール(Vc)
無伴奏Vc曲集(TRITON)
贔屓のチェリストの一人、ヴィリアンクールの未架蔵盤をJPCで見つけたのでオーダーしたもの。
少し古く1996年の録音だが、収録作品はすべてヴィリアンクールが初演した新作で、
フロレンツ;「タマリスクの天使」(1995年)
ランキノ(Lancino);無伴奏Vcソナタ(1995年)
バクリ;組曲「前奏曲とメタモルフォーゼ」(1987/90/94年)
ヴィリアンクール;無伴奏Vcソナタ「ジェリコ」(1995-96年)
このうちフロレンツの作品は、その後、アルト・ノラス盤(Arion)も出ている。
 
シュザンナ・アルツト(P)
P曲集(ZULUS)
アルツト(原綴 "Artzt" 、「外科医」を意味するドイツ語"Arzt" とは少し違うが、発音は同じと推定している)は、インド系の父と中欧系(クロアチア?)の母の間に生まれ、7歳からピアノを学び、ザグレブの音楽院を経て、16歳でパウル・バドゥラ・スコダに見出されてウィーンで彼に師事し、各種コンクールで優秀な成績を収めた後、ドイツやウィーンで活躍を始めているという。
ドビュッシー;映像第1集・喜びの島・版画スクリャービン;5つの前奏曲 op.16・ソナタ第5番に挟まれて、リリー・ブーランジェ;古い庭で・明るい庭で・行列の3曲が収められているのでオーダーしたもの。
この配列は、リリー・ブーランジェの父親がフランス人、母親がロシア貴族の家系に属していたことに、ちなんでいるという。
2002年1月、ウィーンでの録音で、ベーゼンドルファーのピアノを使用。
 
ピート・ジョリー & ヤン・ルングレン(P) ほか
「コラボレーション」(Fresh Sound)
斉諧生贔屓のジャズ・ピアニスト、ヤン・ルングレンの新譜で買い漏らしていたものがJPCから届いた。
買い漏らしたのは音盤屋でルングレンのコーナーばかり探していたからで、ピート・ジョリーの方にちゃんと在庫があったのだが、それに気づいたときには既にオーダー済み。到着まで3カ月待つ羽目になった。
ジャズには疎いので、曲目的にどうも馴染みがないのだが(詳細ページあり)、とても素敵なアルバムという話なので大いに期待したい。
共演者のこともまったく知らなかったのだが、Webで検索してみると、「1950年代の西海岸ジャズ隆盛期を支えた名手」とのこと(左記のリンク、トップページに抜けたら、いつもフランス近代音楽でお世話になっているあんぐらCD博物館さんだったので吃驚)。
2台ピアノとベース、ドラムスという編成、2001年9月ハリウッドでのスタジオ録音。

1月16日(金): 

 

ピエール・ブーレーズ(指揮) ベルリン・フィル ほか
ストラヴィンスキー;詩篇交響曲・三楽章の交響曲 ほか(DGG)
ブーレーズのDGG録音、特にマーラーやストラヴィンスキーは聴き逃せないと考えているはずなのに買い漏らしていた1枚が某オークションに出品されていたので落札したもの。
特に詩篇交響曲は、マルケヴィッチが複数回録音しており、いずれしっかり聴いてみたいと思っているので、それとの比較用にも、備えておきたい。
木管楽器のための交響曲をフィルアップ、1996年2月にベルリン・フィルハーモニーでの収録である。
 
高関健(指揮) 新日本フィル
シューベルト;交響曲第5・8番(鹿島、ビデオテープ)
某オークションで高関健の演奏映像が出品されていた。かねて贔屓の指揮者ゆえ、落札したもの。
ウィーンの風景やシューベルトの伝記的なナレーションを挟んで、2曲の演奏映像が収録されている。
録画データが明記されていないが、指揮者を見た感じでは、数年〜10年ほど前のものだろうか?
それにしても大阪センチュリー響を離任して以降、彼の実演を聴く機会に恵まれないのは寂しい。

1月13日(火): 

 

エレーヌ・グリモー(P) エサ・ペッカ・サロネン(指揮) スウェーデン放送響 & スウェーデン放送合唱団
ベートーヴェン;合唱幻想曲 & ペルト;クレド(DGG)
サロネンやグリモー、あるいはヒラリー・ハーンがDGGに移籍したというので少々吃驚。
どうもDGGは余所のレーベルがメジャーにしたアーティストを引き抜く傾向が強く感じられ、譬えは悪いが、「クラシック界の読売巨人軍」という印象が拭えない。
移籍させた人材を活かせないところまでそっくりな気がする…というのが杞憂に終わってくれれば良いのだが。
閑話休題、移籍第1弾としては面白いといえば面白く、華がないといえば華のない選曲のアルバムである。スウェーデン放送響・合唱団の起用は嬉しいが…。
ともあれサロネンのベートーヴェン録音という点では聴き逃せないので購入。
標記2曲以外にピアノ独奏で
ベートーヴェン;Pソナタ第17番「テンペスト」
コリリアーノ;オスティナート上のファンタジア
を収める。
2003年9月、ストックホルムのベールヴァルド・ホールでの録音。
 
シャロン・ベザリー(Fl) 今井信子(Va) ロナルド・ブロウティガム(P)
デュリュフレ;前奏曲、レシタティフと変奏 & アーン;ロマネスク ほか(BIS)
BISレーベルに録音し始めたフルート奏者、ベザリーにはかねて興味を惹かれていたのだが、斉諧生的には、曲目の面で今ひとつ決め手に欠け、買いそびれていた。
今回の新譜には、音盤の乏しいデュリュフレの室内楽作品が収められており、これはぜひ聴いてみようと購入に踏み切った。今井さんの共演もポイント高し。
標記2作品に加え、アーンのP小品などと、ワインベルク;三重奏曲ニコラーエワ;三重奏曲をカプリング。後者はピアニストとして著名なタチアナ・ニコラーエワの作品(1958年)である。
2002年7月及び2003年8月、ストックホルムでの録音。

1月11日(日): Ars Antiquaから荷物が届いた。本が2冊、楽譜が1冊である。

本はいずれもルネ・レイボヴィッツの著書で、
"Le compositeur et son double" (Èditions Gallimard, 1971年)
タイトルは「作曲者とその代役」とでも訳すことになるのだろうか。音楽の解釈・演奏に関する評論集である。
レイボヴィッツは1972年に59歳で没したから、その早い晩年の著作ということになる。
目次を見ると「モーツァルト演奏の難しさ」「『フィデリオ』に関する1001個の誤り」「ブラームスはお好き?」「シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲」等々、魅力的な題名が並んでいるが、いかんせん、斉諧生はフランス語が読めないのである。。。
 
もう1冊は、新書サイズのシェーンベルクの伝記 (Èditions du Seuil) 。
これもフランス語だが、図版が多いので楽しめる。シェーンベルクとチャップリンがニッコリ笑ってツーショット、という写真には驚いた(1936年、アメリカで撮影)。
 
楽譜は、シマノフスキ;Vn協第1・2番
ポーランドで出た、いわゆるPWM版の全集の1冊で、巻末には校訂報告も付いている。
スタディ・スコアではなくA3判に近いサイズだったのは予想外。ちょっと嵩張るが、第2番はピアノ伴奏版しか架蔵していないので、是非、手元に置いておきたい。
 
3冊いずれもバーゲン価格、まとめて送料込み5,000円程度と、幸運な買い物であった。

 一昨日購入したCD・昨日届いたLPの情報を、ステーンハンマル 作品表とディスコグラフィシュミット・イッセルシュテット・ディスコグラフィに掲載。


1月10日(土): 

 Ars Antiquaから荷物が届く。

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) 北ドイツ放送響
チャイコフスキー;弦楽セレナード(米DECCA、LP)
イッセルシュテットの未架蔵音源がカタログに出ていたのでオーダー。
ジャケット等には旧名の「北西ドイツ放送響」で表記されており、1950年代初頭の製作と知れる。もちろんモノラル収録である。
現品は米デッカ盤だが、レーベルに「ドイツ・グラモフォン録音」と記されており、いずれはドイツ盤を入手したいもの。盤面の状態も、あまり美しいものではないので…。
なお、30cmLPの両面に1曲のみを収めている。
 
ワンダ・ウィウコミルスカ(Vn) ヴォイチェフ・ミフニェフスキ(指揮) ワルシャワ・フィル
ショスタコーヴィッチ;Vn協第2番(波MUZA、LP)
ポーランドの名ヴァイオリニスト、ウィウコミルスカのショスタコーヴィッチのレコードは、珍しいように思う。
内面的に充実した演奏をする人という印象があり、馴染みの薄い第2番ではあるが、聴いてみたいとオーダーしたもの。
例によって工藤さんの評をチェック。
作品の雰囲気をよく捉えた独奏は、技術的な面も含めてなかなかの好演。惜しむらくは線の細さ。各楽章のカデンツァなどは、少々神経質に過ぎる響きになってしまっている。
と、まずまずの内容。もっとも、オーケストラに関して非常に厳しいコメントが続いているが。
1979年5月、ワルシャワでの録音。
 
ハインリヒ・シフ(Vc) アーチ・ベルトンチェリ(P)
ショスタコーヴィッチ;Vcソナタ ほか(英EMI、LP)
見れば買っている曲、しかもシフということでオーダーしたもの。
1983年11月のデジタル録音盤だが、たしかCD化されていない筈。
ピアニスト(原綴 "Aci Bertoncelj" )は1939年リュブリアナ生れ、生地のほかパリ・ローマで学び、チェリストとは録音時点で10年にわたって共演を重ねてきたとのこと。
↑の盤同様、工藤さんの評をチェック。
若干線の細さを感じなくもないが、渋みのある落ち着いた音色と確実な音楽作りが光る、若々しい佳演。アンサンブルのまとまりも良く、作品の美しさを十分に味わうことができる。
と、これもまずまずの内容になっている。
ルトスワフスキ;グラーヴェマルティヌー;スロヴァキアの主題による変奏曲をカプリング。
 
ビルギット・ニルソン(Sop) ラルス・ルース(P)
「ヴァストラ・カルプ教会コンサート」(瑞Bluebell、LP)
ニルソンが生地の教会で開いたコンサートのライヴ盤(1979年7月10・12日)。彼女自身、この教会の聖歌隊のメンバーとして歌ったのがキャリアの始まりだったという。
両面で15曲を収録しているうち、ステーンハンマル作品が2つ含まれている。
アダージョ(ブー・ベルイマンによる5つの歌 op.20 より)
3つの幻想曲より第3曲(ピアノ独奏)
ステーンハンマル 作品表とディスコグラフィにデータだけを掲載してきた音源が入手できて、嬉しい限り。
その他、グリーグシベリウスペッタション・ベリエル等といった北欧の歌曲が中心だが、最後にプッチーニ;私のお父さん(「ジャンニ・スキッキ」より)を歌っているのが面白い(アンコールだろうか)。

1月9日(金): 

 

ハンス・シュミット・イッセルシュテット(指揮) ベルリン・ドイツ・オペラ管 ほか
プフィッツナー;交響曲 & シューマン;「ファウスト」からの情景(抜粋)(URANIA)
退勤時に立ち寄った音盤屋でシュミット・イッセルシュテットの覆刻盤が新譜の棚に並んでいたので購入。
プフィッツナーの嬰ハ短調交響曲はLP(覆刻もの)で架蔵しているが、シューマン作品は初めて見るもの。
ジャケット等には、前者が1952年、後者は1944年12月20日の、ともにベルリンでの録音と記載されているが、プフィッツナーは1942年頃の録音の筈。
いずれもSP覆刻としては水準以上の音質。

1月8日(木): 

 

パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) フランス放送フィル
「バレエ・リュス」(Virgin)
出張の帰りに音盤屋に立ち寄ったところ、息子ヤルヴィの新譜が出ていた。
Virginレーベルで日本に入ってくる新譜はCCCD仕様になっているため、最近は通常のCDが販売されている本国からWeb通販で買うことにしているのだが、どういう事情か、これは通常のCDだったので、レジへ持参することにした。
アルバム・タイトルはディアギレフのバレエ団のごとくだが、固有名詞というよりむしろ「ロシアの舞曲・バレエ曲集」くらいに受け取るべきか。収録曲には、ディアギレフゆかりとは言えないものも多数含まれている。
特にショスタコーヴィッチの小品が3曲、ポルカ(「黄金時代」)タヒチ・トロットワルツ第2番(ジャズ組曲第2番)と収められているのが目を惹く。中でも最後の作品はスタンリー・キューブリック監督の遺作「アイズ・ワイド・シャット」で用いられて有名になったものだ。
その他、ボロディン;韃靼人の踊りチャイコフスキー;花のワルツハチャトゥリアン;剣の舞プロコフィエフ;行進曲(「3つのオレンジへの恋」)といった定番曲。
ボロディン作品ではマリインスキー劇場合唱団が参加している。
2002年12月・2003年6月、パリのオリヴィエ・メシアン講堂での録音。
 
デヴィッド・グリマル(Vn) ヴァレリー・アファナシェフ(P)
シューベルト;Vnソナチネ集(aeon)
先だってOEHMSレーベルから「皇帝」協奏曲を引っ提げて登場し、我々を驚かせた怪人アファナシェフ、今度はフランスのaeonレーベルに出現。
彼のシューベルトといえば、ECMレーベルへのPソナタ第21番、DGGレーベルでクレーメルと組んだ幻想曲といった凄味のある名演が忘れられない。
3つのソナチネはあまり好きな作品ではないが、買わざるべからず。
2003年4月、パリ・IRCAMでの録音。
 

1月7日(水): 

 

コンスタンティン・クルカ(Vn) ほか
名演集(POLSKIE RADIO)
クルカは好きなVn奏者。リリース情報を北欧音楽MLで教えていただき、直ちにMerlin.com.plへオーダーした音盤が届いた。CD3枚組が送料込みで2,700円ほど。
彼のデビュー40周年を記念して製作されたものの如し。
最も古い音源は1967年録音のチャイコフスキー;ワルツ・スケルツォだから、ヴァイオリニスト20歳の演奏ということになる。
同時期(1968年)のラロ;スペイン交響曲、1970年代のブラームス;Vn協メンデルスゾーン;Vn協、最近(といっても1998年)のドヴォルザーク;Vn協といった大曲のほか、シマノフスキバチェヴィッツ等の小品も収録されている。
 
ヴィクトリア・ムローヴァ(Vn) 小澤征爾(指揮) ボストン響
チャイコフスキー;Vn協 & シベリウス;Vn協(Philips)
ムローヴァの初期録音をあれこれ蒐集しているが、未架蔵だった代表盤を某オークションで落札。
彼女の代表盤の一つであり現在も入手は容易なはずだが、初発とおぼしい輸入盤なので有り難い。
1985年10月の録音。

1月6日(火): 

 

ヘルベルト・ケーゲル(指揮) ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
ブルックナー;交響曲第3番(WEITBLICK)
ケーゲルの新譜で、昨日の店にはなかったブルックナーを見つけたので購入。
1986年3月20日、ライプツィヒ・新ゲヴァントハウスにおけるライヴ録音で、このオーケストラを指揮しているのは比較的珍しいだろう。
版の異同が大きい曲だが、使用譜は明記されていない(HMVのWebpageでは、1889年版とされている)。
 
ハンス・ロスバウト(指揮) 南西ドイツ放送響
マーラー;交響曲第7番(PHOENIX)
ロスバウトのライヴ盤(1957年2月20日)を某オークションで落札したもの。
音源としては、以前、WERGOレーベルから正規に発売されているが、PHOENIXレーベルの "ROSBAUD CENTENARY EDITION" シリーズは音質が良く、この曲も聴いておきたい。
案の定、WERGO盤よりも、生々しく力のある音が楽しめた。
 
ジョルジュ・ツィピーヌ(指揮) パリ音楽院管 ほか
フローラン・シュミット;詩篇第47番 ほか(EMI)
仏EMIから、往年の名匠による珍しい音源が大量に発売された。クリュイタンスデルヴォーフーレスティエウーブラドゥーロザンタールと、どれも看過しがたいものだが、当面、標記の名作を収めたツィピーヌ盤だけに絞ることにして涙を呑んだ。
CD2枚組で、ルーセル;詩篇第80番フランス六人組の作品が収録されている。
後者には、「六人組」の擁護者ジャン・コクトーのスピーチも入っているのが面白い。
1952〜55年のモノラル録音だが、音質は極上。
 
ウラディミール・スピヴァコフ(Vn) エレーヌ・メルシエ(P) ほか
ショーソン;Vn、Pと弦楽四重奏のための協奏曲・詩曲(CAPRICCIO)
見れば買っているショーソン作品の新譜なので即購入。
ピアニストは初めて見る名前だが、モントリオール生れ、ウィーン・ニューヨーク(ジュリアード)・パリ(エコール・ノルマル)で学び、現在はフランスを中心に活動しているとのこと。日本でも小澤征爾(指揮) 新日本フィルと共演したそうな。
2003年3月、パリでの録音。

1月5日(月): 

 

ヘルベルト・ケーゲル(指揮) ライプツィヒ放送響 ほか
ショスタコーヴィッチ;交響曲集(WEITBLICK)
ケーゲルのライヴはどれも聴き逃せないと思っている。特にショスタコーヴィッチは、これまで出たものがいずれも名演揃い、リリース情報以来、鶴首していたところ、新年会が始まるまでの時間潰しに立ち寄った音盤屋で見つけたので即座にレジへ。
第4番 (1969年5月20日、モノラル)
第5番 (1986年10月7日)
第6番 (1973年9月25日)
第9番 (1978年5月9日)
第11番 (1958年4月24日、モノラル)
第14番 (1972年3月28日)
第15番 (1972年11月7日)
というラインナップ、4・5・15番という、最も好きな3曲が含まれているのが嬉しい。
音質は概ね優秀。
第5番のフィナーレ終結に鐘が付加されている。アイデアとしては秀逸だが、肝心の音に冴えがなく、効果を上げ損なっているのが惜しい。
 
岩崎洸(Vc) ほか
現代日本Vc名曲集(東芝EMI)
某オークションで落札したCDが届く。
1971年のレコードアカデミー大賞を受けた「現代日本チェロ名曲集」という5枚組LPから抜粋された音源で(CDの発売は1988年)、
間宮芳生;無伴奏Vcソナタ
黛敏郎;"BUNRAKU"
湯浅譲二;プロジェクション (高橋アキ(P))
松下真一;動標第2番
石井真木;螺旋II番
の5曲を収録している。特に間宮作品・黛作品に興味を惹かれたもの。

1月4日(日): 

 新しいコンテンツとして、作曲家ギョーム・ルクー作品表とディスコグラフィを公開しました。
 この夭折の作曲家については、Pelleasのホームページをはじめ、リチェルカーレあんぐらCD博物館市川千尋のホームページなど、優れたWebpageが幾つも公開されています。
 ただ、網羅的なディスコグラフィが、まだ見当たらないように思いますので、架蔵音盤のデータやジャケット画像等を整理してみました。
 ルクーの作品は、ヴァイオリン・ソナタが比較的知られていますけれども演奏会で採り上げられることはまだまだ少なく、それ以外の曲となると、音盤も稀、まして実演で聴ける機会は滅多にありません。
 寡作の人とはいえ、例えばピアノ四重奏曲(未完)弦楽のためのアダージョなど、まだまだ傑作が少なくありません。この作曲家がもっと親しまれ、もっと録音され、もっとコンサートで演奏されることを、心から願う次第です。

 新年に当たり、トップページに山本紅雲描く「申」を掲載。

 音盤狂昔録平成15年12月分を追加。


1月3日(土): 

 年始帰り、乗換の駅ビルでふと足を止めた音盤屋で今年の初買い。

西本智実(指揮) ロシア・ボリショイ響「ミレニウム」
ショスタコーヴィッチ;交響曲第5番 & チャイコフスキー;序曲「1812年」(KING)
「指揮界の麗人」(ライナーノート)、「指揮するタカラジェンヌ」(知人曰く。もちろん「〜のような美女」の意で、本人の経歴とは無関係、為念)等と容貌ばかり云々されたり(とはいえTV番組では極めて大阪人的、コミカルな乗りが面白い)、経歴詐称とかオーケストラの誇大呼称が問題視されたり、とにかく音楽以外のことで騒がれてきた人。
いちど実力を自分の耳で確認してみたい…と思ってきたが、なかなか中古盤や某オークションでは出くわさないもので、遂に新品を購入することになった。
一聴してみたが、オーケストラはかなり上手く、こういう団体が京都・大阪にあれば文句ない、という感じ。
弦合奏の和音は温かめで美しいし、木管の技量・表現力は十分、伸びのある金管の咆哮は、昨秋、実演で接したサンクト・ペテルブルク・フィルにそっくり。
これだけオーケストラをまとめあげて引っ張っていくからには、指揮者の腕前、侮ったものではない。
惜しむらくは、ショスタコーヴィッチの皮肉や狂躁を表現し尽くすには、ストレートすぎるようだ。
工藤さんが「非常にきれいにまとまった演奏だが、表面的な美しさに終始しているのが物足りない。」と評しておられるのも、よく判る。
その点、チャイコフスキーは彼女の資質に適しているようで、素直に楽しめた。
まだまだ前途、春秋に富む彼女の大成を期待したい。
2003年1〜2月、モスクワ音楽院大ホールでの録音。

1月2日(金): 

 

アラン・マリオン(Fl) ジャン・ジャック・カントロフ(指揮) オーヴェルニュ管
モーツァルト;Fl協第1・2番 ほか(fnac)
年末年始の留守中に、某オークションで落札したCDが届く。これが今年の初荷。
カントロフの指揮盤は、以前には「彼のVnが聴けないのなら不要」とばかりに買わずにいたが、最近、考え直して蒐集中。
BISレーベルには大量にあるのはわかっているが、現役盤は後回しにして(BISは基本的に廃盤がない)、レーベルとしては活動が低下(停止?)したfnacを購入。
ロンド K.184Ahnアンダンテ K.315をフィルアップしている。
1991年5月の録音。

平成15年8月24日(日): 倭匠列伝指揮者・宇野功芳を掲載。

平成15年8月24日(日): 50万件アクセスを記念して、ページデザインを全面改訂。

平成15年5月24日(日): 「逸匠列伝」にユッシ・ヤラスを掲載。
平成14年10月14日(祝): 「名匠列伝」にハンス・シュミット・イッセルシュテットを掲載。
平成14年5月25日(土):黄金週間中のウィーン旅行の顛末を「維納旅行記」として公開。
平成13年2月3日(土):ドメイン"www.seikaisei.com"を取得しサーバーを移転。「音盤狂日録」の過去ログを「音盤狂昔録」として公開。
平成12年9月10日(日):「提琴列伝」に、ミクローシュ・ペレーニを掲載。
平成12年1月8日(土): バッハ;無伴奏Vc組曲聴き比べを掲載。
平成11年10月24日(日): ラハティ交響楽団シベリウス・チクルス特集を掲載。
平成11年8月28日(土): 「逸匠列伝」にカール・フォン・ガラグリを掲載。
平成11年5月9日(日): 「作曲世家」にリリー・ブーランジェを追加。
平成10年5月5日(祝): 「作曲世家」にステーンハンマルを掲載。
平成10年2月8日(日): 「逸匠列伝」にルネ・レイボヴィッツを掲載。
平成9年11月24日(休): 「名匠列伝」に、アンゲルブレシュトを追加。
平成9年9月15日(祝): 「畸匠列伝」に、マルケヴィッチを掲載。
平成9年8月24日(日): 「名匠列伝」にカザルスを追加。
平成9年8月8日(金): 『斉諧生音盤志』を公開。


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